あの日は 夕飯後に テレビジャパンの 吉良部長のドラマを見よう、と彼が言い出して 漱石の妻、ほど 面白くはないけれど 日本語を耳にして 可愛いい松嶋菜々子、センスのある服装、などを見ているだけでも リラックス、そして言い出しっぺの彼の瞼が重そうになりはじめたころに、
ピンポーン、、、今頃 いったい誰? もう9時近くなのに、
勿論 彼を起こして(ナナちゃんのけたたましい鳴き声に目が覚めた、と言い換えましょう)出てもらったら どうやら ラルフ君(原住民で時々 わが家にビールの空き瓶回収や ちょっとそこまで車に乗せて、とか のどが渇いたから水、とか 段々わが家による回数が多くなって来ましたが こんな夜分は初めて)
なんでそんなに時間を取っているの?と ちょっとのぞいてみたら、、、
何と大きな袋に 5匹も 大鮭が、、、
100ドルで買ってくれ、というのです。
無理、こんなにたくさん、すぐに解体しなければならないし(リラックスしているのに、こんな大仕事したくない。)食べきれない、冷蔵庫にも 冷凍庫にもはいりきれない、、余分な現金などもないし、、云々、と言っても
プリーズ、プリーズ、もう 他に売るところがないし、、相棒が車で待っているんだ、、50ドルでいい(いいかげん?)
ドンが 彼らは 今すぐ(飲む?)お金がいるらしい、、、と 言われても、、、
で、友人に (遅いから申し訳ないと思いつつ)電話しているうちに じゃ、2匹、と言われて、即、彼にお金を払って5匹をもっていって彼女に 好きな2匹を選んでもらいました。
彼女は これから 瓶詰めをする,などと話しを聞いているうちに、、こちらも多少やる気が出てきて(というか しなければ 冷蔵庫にも入らない)暗い庭に出て準備、
彼には期待していなかったのに、ホースで水をかけ始めて包丁を取り出して、、どうやら ありがたいことに彼にもやる気が出てきた模様、
あまりの大きさに 頭が固くて 切れません(我が家の包丁は スパッと切れ味のいい高級ものではありません)かなづちを出して、バーン、あら包丁の歯がちょっとこわれたような、、、ともかく大格闘、
こういうことには忍耐力にかける彼、
Mosshavenが交代しましたが、、、
でも 骨付きの部分はさらに 沢山、、
無駄にはできない、でも コンポ―ストにするには
大きすぎて、、
身がついている骨の部分は 醤油、酒、塩を振って
グリル、おつまみに、
頭は 醤油、砂糖、酒で煮立たせたところへ 入れておかしら煮、(これも一匹がせいぜい、残りは塩を振って翌日
考えます)
もう、ぐったり、、でも 翌日 キッチンがどれだけ生臭くなっているかと思えば、(いくらとは違って)全く匂いませんでした。 釣った後 氷に着けて翌日に我が家に持ち込まれた鮭、ちょっとした扱いで 新鮮さが違ってきます。
それに お店で買ったら こんな大きい新鮮な鮭は 1匹100ドル以上、ラルフ君に(結局は)大感謝、そして 鮭の宝庫、ポートアルバーニに住む私たちもラッキーでした。