mosshaven2015-02-22

「大動脈弁置換術]  手術まで



こちらでは オペレーションというよりは サージェリーというほうが一般的なようです。

手術前日 11時から 病院で オリエンテーション
運転してくれる娘の都合で そのまた前日 ヴィクトリアのホテルに到着。

(あまりの格安お値段なので)ちょっと心配だったけれど 快適そうで安心、 新しいラップトップを
セットアップしてくれて 即 翌日に大学の講義がある娘を フェリーまで見送って、、

夕食は ダウンタウンで、2月とは思えない 暖かな早春、夜桜など眺めながら、

ちょっとよさそうなレストランを選んで、


これが 大ヒット、大手術を前にのんきなふたり、と思われるでしょうが 一刻でも忘れていたいドンと
のんびりやの Mosshaven、おまけに おいしいものには目がない。


まず フレンチオニオンスープ、え?これがスープ?

チーズトースト?の上から スープを注ぎます。e]


水菜 サラダは リンゴのスライスと ジェルサレムアーテイショーの薄切り、
さっぱりしたイタリアンドレッシングに アデイアゴチーズが パラパラと、


タイ プロンズ グリーンカレーは こんなに!と思ったのに とうとう余さず、 
残すには惜しいほどだったから、辛さは一通りではありませんでしたけれど、、、


おなかがいっぱいでも デザートもきっとおいしいにちがいない、と 一つだけ 頼んだのは
レモンパイ、こちらも パイとメレンゲが別々です。 もちろん 素敵なお味!


いい気分で帰ってきても いざ 眠ろうと思ってもなかなか眠れない二人、
私は メラトニンを飲みましたが、手術前は 一切の薬、ハーブなどすべてを禁止されている彼は
気の毒でした。


翌日は ゆっくり朝食、病院に着くと 二人部屋に通され、カーテン越しのお二人、ご主人はバイパス手術 



渡された1センチほどの厚い印刷物には 手術前から 術後の長きにわたって 詳しい説明や注意が書かれています。
その本に沿って、


書類のチェック、体重や血圧を測ったり、翌日持参するもの、夕飯以降の注意、シャワーの取り方、などなど
話が終わると ほかの部屋に移り もう一組の方と、計6人で あらためて ナースから注意事項、そして
ヴィデオで 医師の患者とのインタビューや説明、


この書類は 全部 ドン一人ののために作られたものです
手術がどのような経緯で行われるか、危険性、術後に守ること、
記憶が戻らなかったり あるいは 大量の出血になったり、手術時に 発作や卒中も起こりうること、



終了後も 呼吸の困難、手足のむくみ、傷口から出血したり、、膿が出たりした場合、すぐに救急に連絡、、など
聞いていると 自然に緊張してきます。


(入院棟への渡り廊下のわきには ここが終焉の地となった新渡戸稲造を記念する 美しいお庭があります。
そして フィジオセラーピストからの説明、いったん切開された 心臓の周りの骨がくっつくまでは
両手をあげたり、後ろにそらしたり、また重いものを押したり引いたり持たない、ということで
小さな枕で心臓部分をサポートしながら ベッドに横になりまた起き上がる練習を 3人で 練習させられます

[
質問などが終わると 最後に 実際の 集中治療室見学です。
ここは 一般の人はもちろん入れませんが かなりの広さで 中央に ナースたちが
書類やマシーンをチェックしていて その周りに ゆったりとスペースを取って ベッドがあり 各カーテンが引けるように
なっていますが ほとんどカーテンがあいているので オープンで アットホーム、集中治療という怖いイメージがありません。


もちろん 私たちは 菌を移さないように カバーを付けて入ります。
7,8台のベッドのそばには それぞれナースが終始付きっきりで 取り付けた機械や患者の様子を見続けていますし、
中央のナースたちも 全体が見渡せます。。
見学では 手術を終えて すぐに運ばれてきた患者さんが休んでいるところで(こんな状態を 見せてくれる、とはおどろきでした。)
付き添いのナースのお話を聞きました。 患者の方は かなり顔色が青く ぐったりとしていて 他人の私からみても 
普通の睡眠には見えず いい回復に向かってほしいと思いつつ ドンも どんな風に感じているのかと気になってしまいました。


スリッパや歯ブラシなどを 既定のバッグに入れて 今晩のシャワーに使うスペシャルスポンジを与えられて
解散です。

夜中以降は 水も飲まないこととなっています。  この日の夕飯は 近くのパブ、古くて有名なところですが
食べ物は 何とも まずい、、、それに油っぽいし、、、と心配しても もう 前日だから しょうがありません。

そして 9時過ぎに 娘が 到着、孫の一人が フェリーからホテルまでドライブしてくれたので、部屋で
おしゃべり、でも 明日は 5時30までに病院だし、シャワーを取って 準備も、、などと思うとちょっと
落ち着かない。

シャワーを取るころには 彼も(口には出さないけれど)多分緊張からイライラに代わっているのでは、と
そっと 当たり障りのないように、、でも 有難いことに 病院から 今晩飲む薬としてもらったひとつは
睡眠薬、こんな前日に眠れる患者さんはいないでしょうから、やっぱり、とほっとしました。

そして 翌朝は 3人とも 4時過ぎには 起きて 5時すぎに出発。  駐車場からちょっと歩きましたが
ちょうど5時半開館前に到着です。

長くなったので ここまでにします。
こんな風に(平静な気持ちで)ブログアップできるのも 無事に手術がおえたからこそ、と感謝せずにはいられません。