mosshaven2015-02-23

[大動脈弁置換術]   手術から集中治療まで



昨日と同じ部屋で着替えて 衣類や時計、靴などは持ち帰りバッグに入れて、
ナースに シェイビングをしてもらい 血圧を測りに来たナースと おしゃべりしたり、
3人で ちょっとリラックスしていた(のに)突然 your turn(あなたの番よ)といわれて
一気にいやな気分、、手術をしてもらうために来たのだから当然、とはいえ、、、もっといいかたがあるのでは?
ベッドが来ましたよ、とか、、(同じですか)


部屋の前に マスクをした男性のナース(?)が 自己紹介をしながらベッドを押してきて、
その上に寝かされて、よくテレビなどで見る ドラマチックな手術室行きとはちがった軽い雰囲気、
ですが、普通は 重病、あるいは大けがなどで 動けなくてベッドに寝かされた患者が多いけれど、
でも彼の場合は
まあ普通に動けるからだ、なのに、(20センチ余りも大きなメスを入れられて 骨を折られ(切られて)
いやな気分と怖い気持ちがあるのでは、



2,3分ついてゆくと大きなガラス戸がひらき、そこからは 一般の人は入れません。
けっこう 長い廊下を曲がるまでお見送り、
(後で聞いたことですが、曲がったところで担当外科医が 待っていて 自ら ベッドを押して
手術室まで 説明をしたりしながら 案内して下さり 部屋に入ったら 麻酔担当のドクターや メインナースを
紹介されたのは覚えているけれど、麻酔を早い段階でされたらしく、そのあとの記憶は 集中治療室での目覚め)



この階(心臓関係の手術のみ)の少し離れたところに 専用の 待合室があり、ソファーと電話(集中治療室につながる)がありますが パンフレットには 手術後 ドクターが 家族に電話連絡をするので 
家族はなるべく外で待つように、とありましたので、娘と二人、ホテルに帰って 休むことに、、
 

途中 ティムホーテンで ランチ、このころから 胃がキリキリ、背中を丸めて歩いていました。
悪いけれど のんびりで気の付かないMosshavenには あなたの気持ちが汲めなくて、と思っていたのに、、
汲めなくても 体のどこかが左右されるということがあるんでしょうか。 
この痛みは 手術が無事終わって、本人と話ができるようになったら とたんに消えていました。
そういえば 結構長く続いていた顔の湿疹、皮膚が呼吸できず水分がなくなってしわだらけ、
まるで80歳(もうすぐですけれど)もうこのまま?とあきらめていたのに、こちらも元の皮膚に
戻りました。  ずいぶんと現金な 皮膚と胃袋でした。


この外科医は 2つの手術を一度にできる唯一の優秀なドクター、ドンの場合は 心臓のバルブ以外に
頸動脈血栓嫡出術があります。
首を通る3ッつの動脈のうち、二本は腕に、一本は脳に流れていますが 脳に流れている真ん中の動脈
95%ぐらいが詰まっている危険状態、うつむき加減で強く腕を押したり引いたりすると この状態が悪化して
卒中や死へとつながるケースが多いそうで このため 手術まで 彼は 日常の動きをかなり緩やかなものに
し、食事の制限もしました。 オリエンテーションで聞かれたこと、弁は機械か生体(牛或は豚)どちらにするかは
最終的に本人が決めます。 機械は一生、でも生体は 5−15年(20年もありうる)、ただし機械は 歯の治療などで出血の際、弁を凝固する危険があり、一生ワファリンという薬を飲み続けます。 生体は また手術、ということになりますが 10年のちには おそらく手術も軽い方法ができてくるのでは、と思われていますし、なにより 自然のほうが と娘と私の意見を取り入れて 生体(牛)と決めました。



このドクターは いつも 7:50分きっかりに手術を行うとのことですが
1時30過ぎに 電話があり、いろいろご報告いただいて、こんな時は 娘がいて助かりました。
やはり ホテルに戻って正解、 病院で待っていたら
あまりいい気持ではいられなかったかもしれませんが テレビを見たり、ラップトップをみたり、
だいぶリラックスできました。

病院へ戻り 3時頃 待合室から電話、やっとドアーをあけてもらって、、


顔色はさほど悪くないけれど 一回り小さく見えました。 大きな手術ですから 出血も多く
体中に影響を及ぼしているのでしょうか、麻酔や 痛み止め、が発明されていなければ この手術も到底行えなかったことになります
付き添いのナースの方にいろいろお話を聞いて、すべて順調、とはいえ 今夜中に 意識が戻るかどうか
わからないから このままいけば 明日11じごろには  一般病棟に移るから、そのころ来たら?
といわれて、


ひとまず安心、娘と 早めの夕飯は、、、
ダウンタウンに出かけて、あのおいしかったレストランに、と思ったのに、見つからない、


じゃここは、ということで 入ったのは
ちょっとおしゃれな(カナダスタイルですよ)カフェー、
なんと キムチサンド、キムチとチーズ、サーモンサンドよりずっとおいしい!
おいしいのになんてお顔? 何の話をしていたんだったけ、、、




安心したせいか のんびり たのしく ひと時を過ごして、
彼女は 明日 またクラスがあるので 今晩は 大学時代の友人が ホテルに迎えに来て
フェリーまで連れて行ってくれることに、なっています。


で、ホテルに引き返して、重いラップトップ(彼女いつでも持ち歩いて)のリュックをしょって
親切な友人と 帰っていきました。 ありがとう、と ご苦労様、です。