救急

 

 

クリスマスが終わって

 

泊まっていったアレック君も帰って、、、、

 

一寸(いつものように) 私たち テレビなど見ていたら(娘もコンピューターをしていたので 邪魔にならないように 居間でみていたんですが)、、、彼女が 一寸テレビを止めて、と言い出し(多分この時点で 大きな声が出せない)

 

おなかや心臓が痛い、心臓発作が起きるような気がするから 救急につれてって、、、

もう 大急ぎで 支度、3人で家を飛びだしました、が 彼女は そろりそろりとしか歩けない。  こんな時 ポートアルバーニでよかった。  何しろ 救急病院の入り口まで 5分とかからない。 駐車場もすぐ真下。ドアーを入って 真ん前に 救急受付、この日はめずらしくだれもいないので直ぐ中に通してもらえました。

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痛み止め(モルヒネ)や 種々の検査をしている間 私たちは 待合室、こんな時 ずいぶん待つことが多いので、私は編み物、ドンは本を用意してきました。

 

車いすの彼女が通り過ぎたり、、、して 1時間ちょっと、やっと落ち着いた彼女がでてきました。 日本語では 胆石(にちかい)友人の パパが最近 手術をしたけれどやっぱり 心臓発作かと思ったそうです。

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ところが この後 4,5時間おきに またまた ひどい苦しみ様で 2日間で 4かいいえ5回だったかしら、、、そのたびにモルヒネを打ってもらってきて、

翌翌朝いちばんで 外科医と面談、になっていた その日も それまで待てず  再び又朝の4時ごろ 連れて行き、そのまま 面談をまつことになり、

 

朝一番で ヴァンクーバから駆け付けてくれたマシュー君と変わりました。

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普段 ボランテイヤをしているフロントのあたり、

 

 

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未だクリスマスの飾りつけが 静かに瞬いて、、、

 

そろそろ 手術が始まるころかな、と思っていたら マシュー君から電話、

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もう一つ検査(盲腸もあるかもしれないと)があるから これからナナイモまで 彼女を連れてゆく、、

 

真夜中と 朝の4時にモルヒネが必要で病院がよい、3日以上何も食べていない、その上 痛みに耐えながら 2時間余りのドライブ? マシュー君だって 早朝からドライブ、フェリー、そして又ドライブ、、、、気の毒、、、

 

検査が終わったころ、又電話、

今度は ヴァンクーバーで手術となったから、大急ぎで 彼女の衣類など持ち帰る分を持ってきて、、、、

 

え!またまたの変更?  どうなっているの?  (ひん死の状態?これからフェリーで 1時間半、、、更に市内まで 3,40分、、と親は最悪のことばかり考えて、、、)とにかく (超)大急ぎで 彼女の衣類やらコンピューター、クルマに詰め込み、

 

そんなにスピードを出さなくても、、とハラハラのMosshaven,,

 

ナナイモのフェリーターミナルでは マシュー君と こちら側のパーキングで落ち合ったので 娘の様子がわからないまま送り出して、、、

 

2時間弱のフェリー、車の中で休んでいる間 エンジンもかけられないから 暖房もない、セーターの代わりに毛布を持ってくればよかった、、、 でも もう心配してもしょうがない。  こんな時の2時間の長いこと、、、

 

ヴァンクーバ―の病院から メッセージ、無事到着  現在 手術待機中、、、、

 

ほっとしましたが、、、

もう真夜中に近いから 手術は 明日になったから もう休んで、とメール、

病院で待機、だから まあまあ 安心、マシュウ君もご苦労様、ゆっくり休んでね、

 

ということで 翌朝いちばん 3時間ほどの手術(胆嚢嫡出)後(ふつうは 当日 退院だけれど 今回術後のリスクがあるかも、ということで プライベートルームで もう一日、、、、やっと 心身ともにやすめているようす)

 

本当に安心しました。 むかしの様な開腹手術ではないので 胆嚢を取り出すにしても

負担がなく、患者はその日のうちに退院、日本では 2,3日入院で費用も掛かりますが こちらは 無料、入院費も無料、今回の 2泊入院は 特別措置といえます。

 

処方箋のでた薬代だけが 患者にかかる費用、入院期間が短く、手術なども 今回は緊急なので してもらえましたが たとえ癌の手術、或は 歩行困難の足腰の手術なども何か月もの順番待ちが普通です。 でも 患者が どんな有名人であろうがホームレスであろうが 全く同一に扱われます。

 

私たちが 娘を救急に連れて行き 待っていたときも ポリスが 二人、交通事故かしら、と思っていたら、、、どうやら 犯罪人のようでした、、、此方のポリースは 厳しい能力試験や訓練をパスしているから ちょっと一目置かれる職業なのです。、この二人おまけに さっそうといけめんの男女、が 寝たきりの 病人の移動、楽な姿勢に変えてあげたり、、何か欲しいものがあるかとフレンドリーに聞いていたり、、、もっと重大な任務があるのに、、、今日は 彼らにとってはアンラッキーな日だと 彼に苦笑されていましたが、、、カナダならではの風景にみえました。  でももちろん たかびしゃで 高圧的なポリースもいますけどね。

 

そのごも 順調 あの2,3日前の地獄の苦しみ様はどうなったの?というほどの直りよう、

翌日は 友人も交えてベジ巻き寿司 パーテイーもしたとか、もちろん アルコールはまだお法度ですが、、、悪夢の数日からのよみがえり さぞうれしかったことでしょう。 

 

その悪夢の中でも最高潮(?)だったのが、、、

 

あの 死ぬかと思ったフェリー乗船中は 車内にいるのは禁じられている(こんなときまで?寝ている状態なら救急車にいるべきといわれたらしい)と 上の階まで行かされ、おまけに 年末の混雑で 満席、譲ってくれる人もなく床に座っていたとのこと。

 

でも、、、あの時の彼女、、、もうおしゃれどころか、着古したパジャマのままのような恰好、、、ゆるゆるジャージーに くしゃくしゃTシャツ,髪もかまうどころではないし、おまけに 幽霊のような歩きかた、ドラッグ常習者のように思われ誰も近づきたくなかったかも、、、、