100年 生誕記念

mosshaven2012-04-03




日本からくらべれば
わずか100年、



でも 100年は やはり 歴史のひとこま、


カナダは 新しい 若い国、 
平等 と 自由を重んじる  最新の 法律にもとづいて
この地にあった アルバーニとポートアルバーニが公けに市となり、
1960年代に 二つの市が合併、



一体 どんな催しなのか、想像もつかなかったけれど、
いつものように 円テーブルに まとまって座って 話し合いとか
説明でも、、ぐらいにしか考えていなかった。 
最近の主人は プロジェクトのことばかりで ほかの事は 頭にない。
この日も シスが チケットをもらってきたので ついてきたけれど
彼女も内容は 全く知らないという。



会場は もっとも 広い場所 高校の Auditorium(講堂)で式典(後で判明)がある。



我が家の近くに 高校が 新しく 建設されたので 


この古い高校に 人が集まるのも 残りわずか、
入り口近くで 知人に会ったら ”おい 今日は 特別のおめかしじゃないのか?”
こちらでは滅多に見ない背広姿、 ”おやじ(ご本人が既に80過ぎ)の愛用の
帽子(なるほど昔風)をかぶってきた”




突然 パイオニア時代に戻ったかのよう、



美しい毛並みの えりまきや コート、現代では とても 見られないものばかり、
皆さん よくとっておいたもの、いまどき 身に着ける勇気はなさそう、



いつもカジュアルで ジーンズ姿の彼女達、こんな日以外は着ないようなファッションばかり、



いったい 何十年前の?と 思って聞いてみたら、
帽子も バッグも パラソルも みんな 花びらやレースなどをつけて
ご自分で 仕上げたらしい。



たとえば 東京で 100年前の衣装、といえば 大正時代の着物、ということに
なるけれど そんな時代の着物など いまだにとっている人は滅多にいないのでは、
と 関心するほど あちらにもこちらにも そんな服装の Ladies & Gentlemen,



当時から 現在に至るまでの 道路、建物、生活様式、など
みなさん とても 熱心に 見て回る。
まだ こちらに引っ越して 5年半ほどの私でさえも 興味深い。



初めての女性の市長さん、1961年、歴史は浅いけれど、
女性の進出は 早い。



最近 10年以上 市長職にあったレデイー、



圧倒的に ご年配が多い、ということは あちらこちらで知人に出会う。
このぎっしり集まった人々の中に 若い人の姿が ほとんど見えないのは
このアルバーニ市にとって ちょっと残念なことに思える。 
どの土地も 未来は 若い人に託してゆくものなのに、
仕事の場がないために 学校を卒業すると みな よその土地へと移る人が
おおい。




日本でも 大学を卒業寸前にして いまだに職場の決まらない若者が多いし、
イタリアでは 若者の2分の一が 無職、富が 一部の人ばかりに結集して
挙句の果てには 国そのものが 危なくなって、それでも 
経済に揺るぎのない一部の人々は 歯牙にもかけず、ということなのだろうか、  


もう働くことに限りがある 私たちの世代は 心細いものだけれど
でも 学校を卒業、これから 働いて 夢を持ってスタートする筈だった若者たちに
働く場がない、目的がもてない人生は むなしい。 



生誕100年、という お祝いの日に ふさわしい 愉しい話題をさがさなくては、、