眼底注射 2回目

 

 

2人だけで 気軽にドライブする機会は もう なさそう。

ちょっと残念、楽しかったけれど、、、

 

 

で、この日は シスにお願いすることにして、

早朝の出発、フェリー到着後、

3人で バスに乗って、ダウンタウンで地下鉄に乗り換え、

 

彼が病院へとおりた駅からさらに2駅ほどのいつもの待ち合わせ場所で

むすめが待っている、、、気が付けば いつも 彼が一緒だったから、、、なんだか落ち着かない。

 

娘がいとこ(シスの一人息子 )のパブでランチにしよう、、と 提案、

ちょうどお昼前、なので 空いていて、、

ゆっくり 話しもできるし、ランチもおいしいし、、、

彼がうらやましがる、、、美味しいランチの代わりに 眼底注射、、、

 

気の毒だけれど おかげで 孫にも会える。

 

そして ドクターが終わったころには フェリーに間に合わせるため、そのまま

フェリーターミナルにむかってドライブ、

 

パブのランチは ボリュームたっぷり、なので娘と私はシェアー、

シスもとても食べられないから、とローストビーフサンドのテイクアウトを

時間がないドンにとっておいてくれたので、車中で 

うまいうまい、と喜んでいる彼、ほんとうは パブに行きたかったにちがいない。

 

と 同情したのか、時間があったのか むすめが 少し時間が

あるから 途中で(パブで)休める、と 親孝行。

 

で、ぶじ 予定のフェリーに乗り込めて 一安心、、、、

 

フェリーで リラックスしてたら、

例のキャメロンレイクの事故、再び 閉鎖、のアナウンス、、、、

 

まだ 時間的にも早いし、こんなところで泊まりたくない、

林道を通る道 ドライブしてみるわ、とシスの提案、

まさに 行きはよいよい、帰りはこわい、、

先ずフェリーをおりて アルバーニとは逆方向へ ドライブして最初の

タウン レデイースミス、ここはドンも シスも昔住んだことのある町、いろいろとなつかしいおもいでがあるらしい。私も 結婚してすぐ ポートアルバーニの両親をたずねるとちゅう こちらにたち寄り、当時彼女の住んでいた家に一泊した思い出がよみがえる。

 

このまちのスーパーで サンドイッチやスナック、多めに ミネラルウォーターなども買い込んで さー!出発(まるで ピクニック気分、、、無事帰宅できるように、スムーズにドライブできますように、、と願うところなのに、、、)

 

先回 気に入った最後の町カウチンを通り越すと、何処までもつづく湖を左に見ながら延々とドライブ、山また又山の合間に ポツリポツリと家が立ち並ぶ、、、

 

こんなところにどうして住むのか、

最後の町 ユーボーにたどり着いてやっと了解、

パークで夕飯にと、 降り立ったこの土地、

おもわず 見とれてしまうこの風景、人っ子一人見当たらぬ静けさ、




 

たまにみかける 、とてもユニークで 絵になり写真になる大木、

それにこの樹の付近は あまり寒くならず暮らしよさそう、

アービュータス、日本では 昔 岡倉天心が 茨城の五浦で立てた六角堂、

確かその周り(五浦)に林立していたのが このアービュータスではなかったかと、、 

そして そのユニークな立ち姿が忘れられず 夏と題する海辺の油絵に登場させた(ような)気がする。

 

今回は写真、何枚とったことか、、

こんな風景にであえる、なんて 事故での遠回りに充分なおまけ付き、

わざわざ ヴァンクーバー島の反対側を通ってここへ来る機会なんてありえませんから、

 

と、ここまで書いてきて、、

現実に戻ると、、、この時はまだ起きていなかったマウイの大火事、

そして BC州の山火事、を思うたびに、、、こんな遠くにいて想像するだけなのに、、、

何とも重苦しい気分になってくる。

 

何と恐ろしい自然災害、地上の楽園、あこがれの別天地と呼ばれた平和な土地で 多くの果物、産物に恵まれ 何百年もゆったりと過ごしてきた人々のくらしが あっというまに炎で焼き尽くされる日がこようとは、、、

 

そして 他人ごとではないカナダ、

日本の異常気象となる降雨量に反して こちらでは この数日灼熱の太陽、

降雨量ゼロにちかい この2,3か月、山林のいたるところから山火事発生、

 

たまたま 友人が家族をおとずれている 北方の地、Yellow Knifeでは 2万人すべての住民に退避警告がでて、彼女も家族とともに街を出発、次の町までは 10時間以上、山また山のハイウエー、無事に たどりついてほしい(としてもその後は?)

 

そして 山間の都市、ケローナに住む 娘のパートナーの妹家族も

 山火事が差し迫っている。

 

そして このアルバーニもつい先日 近くの湖で山火事発生、小康状態ではあるものの、いずれも 雨がふらず風もつよくなれば あっという間に大きな地域が燃えつくされる可能性もあるのです。

 

ハイウエーが閉鎖されたおかげで 思いもかけない別天地にたどり着いて 

うっとりしていたけれど、こんな素晴らしい風景もいつどんな風に変わるのか わからないような 最近の異常気象、たまたま私たちはラッキー、でも 一瞬にして家族や家、思い出の全てをうしなってしまった多くの方々、経済的、精神的に どうにか立ち直ってほしい。 津波や福島での事故も同じこと、忘れてはならないことなんですね。

 

娘が インスタで触れていたこと、こんな非常時に 車のない人、スマートフォンのない人、いえホームレスの人、避難令を出す際に政府は忘れずにこの方たちのことも考えなければならない、、、ということ、問題は 常に世界のどこにでもあるのに、つい自分の身の回りのことにしか思いが行かない、、反省ばかりです。