夜 着いたので あまり近辺を まわらなかったが
出発するとちゅう この町の 美しい遠望がみわたせた。
夏の セカンドホームをここに持っている人も多い、のも
うなづける。 だが、、この辺の土地は 夏はとてもドライ、で
毒蛇もでる、から 私には 残念ながら 長居したいところではない。
2時間弱のドライブで Fort Steele 到着、
小さな町だけれど フォルト（砦）、と地図にあるからには 何か
歴史の片鱗でも？ と ハイウエーをおりる。
だだっ広い草原に ぽつりぽつりと 厩や 素朴な小屋があるだけ、
パス、と思ったけれど、主人は ”入ってみよう”
日焼けを気にするほどの日差しでもないから、ドライブの続いた私たちには
ちょうどいい運動（といえるほど 広い）当時と同様に 両側に 厚い板を張った
歩道があるので （
アスファルトよりはるかに）歩き心地抜群。
馬好きの 主人が近づいたら いっせいに並んでポーズをとってくれた
偶然にしても かわいい
お風呂屋さん〔大きな金だらい）には 床屋さんの洗髪椅子もおいてある。
裁判所で 刑を言い渡されて、
同じ建物内の 留置所へ、
でもこんな 明るくて 人の行き来もあるし、
日本の 古い留置所〔写真でみただけ）のような しめっぽい暗さは
全くかんじられない（様な気がする）いいのか悪いのか、、、
学校
]
教会、
家の作りも ことごとく シンプル、
でも 内部には 意外と 凝った 家具や 調度品がおいてある。
レストラン、は 当時を再現した ロングスカートにエプロン姿のウエイトレス、
大きな剥製（きっと 近辺で 捕らえられた動物たち、のんびり見えるけれど
当時は 大自然との闘いの毎日、）
天気もいいし、 今までの ダイナミックな 光景を見続けてきたドライブ、
から 気分転換、柔らかい日差しの中を久しぶりに のんびり、リラックス、
エリザベス女王も 来訪された、とある。
ゆっくりしすぎてしまったので それからは 途中ちょっと ガスを入れた
以外は 又 長い 山道のドライブが 3時間ちょっと、
行く先先で 圧巻の ライラック、なんて美しい、、、
目的地の ネルソン手前で なにやら奇妙な お天気具合、
これから まだ いくつか 山を越えなくてはならないのに なんだか 雷でも、
おちてきそうな怪しい雲行き、雨も はげしくふりだすし、
それでもどうにか無事に 目的地 ネルソンに到着。
こんなに山、又山を縫って、奥地にある 町、昔 戦争直後
日系人が 収容された近辺、と聞いていなかったら 別に訪れたいとも
思わないような、閑散とした田舎町、
というイメージしかなかったので、雨上がりのダウンタウンに 車が
入るやいなや あら、と目をみはるような 美しい町並み、
おまけに （小さな町だから）すぐに目に付く 市庁舎のとなりにある
古風で品のあるホテルが 破格値で泊まれることになって、ますます
この旅の雰囲気を盛り上げる。
オーナーが設立以来 同じファミリーとあって、 従業員はとても丁寧、
部屋は 角部屋、景色も抜群、古式騒然とまではいかないが
こんなムードが大好きな主人、
何もかも気に入って ご満悦、私？ もちろん こんな
プティ ヨーロッパ風の町、、住んでみたいぐらい。
夕食までの 小一時間、近辺をドライブしてみる。
町の端っこには 名士の庭園？、いいえ 素敵なな公園？、と 入ってみたら 墓地、
整然として よく手入れされ 町のふもとを流れる川が見渡せ、なくなった人々を
しのんで 残された家族が癒されるような墓地、
町を囲む住宅地は 坂が多い、
中心となるダウンタウンには 個性的なお店が
並び、古い建物がいい雰囲気をかもし出している。
町行く人々も おしゃれ感覚が都会並み、こんな深い山のなかで どんな産業が
あるのだろうか、
一軒だけ見つかった おすしやさん、一見 庶民的なお店、
でも 味もお値段も なかなか、
15,6年も前に 新聞に載っていた （日本学生向け）ハイクラス 留学の制度、
なるほどと再認識できたけれど、残念ながら 長くは続かなかった模様
そして もっと残念なことは 近辺には 数多く収容された その日系の方々の
ほとんどが もう ここには住んでいない らしい。
いったん 寂れ始めた町が 又このように再興なったその理由は どうも
マリファナ 栽培 にあるらしい。 富裕層に見える 若者たち、でも
犯罪 イメージとは違う スピリチュアル タイプの ヒッピーファッションや
お店も多く、観光やスキーなどにむかってはいるが
この町のほとんどが その経済で成り立っているとすれば、どんな解決が
ベストなのか、と
このしっとり落ち着いた町を見ていて 複雑な心境、
