ヴィクトリア 2日目

mosshaven2009-07-15



久しぶりに泊めてもらった小姑さんの家
この前は 2年ぐらい前。



その間に 床を全部張り替え、ペンキは自分で塗り替え、


居間も客間もバスルームも みな すっかり見違えてしまう模様替え、



朝食は 山の見えるパティオに向いて 朝日と涼風をうけながら、


こんな気持ちよい朝のひと時を終え、彼女は 仕事に、
私達は (今日も早めに)州議事堂前に、、、土曜の朝、その広場には
まだ誰もいない。  


それでも 彼は 一番近くの駐車場で(一番に)チケットを買う。
この日も近くの海からのさわやかな風、快晴だが暑さを感じない 
お二人にとって こんな快適なお天気であることは 私を含め 土地の人
もほっと一安心。


ここがベストスポット、と彼が薦めてくれたのは 建物と通りのちょうど
真ん中あたり、プレスの縄張りの隣、コーナーになっていて 遠くが眺め渡せる。
いろいろ努力してくれた彼 に素直に従うことにして(何故入り口近くではない?
と疑問を残しつつ)



あちらこちらと 集まり始めた人もあり、その地点で待つこと
1時間半あまり、


昔の衣装に身を包んだ3人(彼ら日本とのハーフでは?)日本やカナダの小旗を
配ってくれたり、サービス満点、昨日よりは多目の警護、でも とても柔らかな
フレンドリーな雰囲気は変わらない。  背広姿の紳士がふたりで 両側の
長い道を ギース(カナダ特産!)の羽を拾い集めたり、


ついに お車到着、まず建物内で レジスターを終えたお二人が 正面入り口に
おでになると ワーッとひときわ歓声が、


群集(2500人ぐらい)の待つ長い道を歩かれるが一歩踏み出される
ごとに 周りを囲む黒背広(警護、お付き、プレスその他)でなかなか見えない。


が だんだん近づいてこられるのはよくわかり、私は 一番前列だし、安心して
今か、今か、、、とお待ち申し上げる(というフォーマルな雰囲気)私の



まん前に とつぜん 陛下のお姿が、、そしてお手を 私のほうに(ではなくて
私に向かって)差し出されて、、、、何秒かの躊躇の後 私の手が、、という感じ
(だったような記憶??)




”こちらに住んでいるの?或いは 住んでいますか?(覚えていない)
はい、  ”どれぐらい?” 30年になります、、、(どきどき ではないが
現実であって現実で無いような、、、)その間 ずっと 握手、、、




ついで 野球帽に半袖、サスペンダー、ポケットには カナダとBC州の小旗と
いう(失礼な)いでたちの 隣の主人にまで 握手なされて
”Have you been to Japan?" "Yes, I've been quite a few times.
Very warmest welcome to Canada sir" "Thank you" というような英語の会話が、



私のことを 昨日は Frozen(金縛り?)などと冷やかした彼、この陛下との
会話 何時に無く小さな(静かといってもいいが)声だった。  その彼が
そのあと すぐに Hi Gordon, といったので やっと 私も 気が付いた
後ろにひかえている BC州の 首相、
さらに 前 福田首相 が 私の前を 通り過ぎるその寸前
付近の若いお嬢さんが



ア、福田さん!  (しらんぷり)
福田さん 握手して下さい!  (お答え無し)
もう一度 ”福田さん! 握手して下さい”
やおら振り返った福田氏、”陛下に握手してもらった?”
”はーい”
”じゃ もういいよ”
(選挙前だったら こんな会話は、、 それに 会話としての意味が通じない?)




美智子様は 残念ながら 真ん中あたりで二つに分かれた道の向こう側を
歩かれたので 、、、(欲張るのもほどほどに、きのう 目の前を通って下さった)
それにしても お二人の 常に真摯な誠意ある 振舞われ方、50周年にあたり
お互いに感謝状をあげたい、というお言葉は 私のようなものにまで 深く染みとおる。


一人の人間としても このように完全なまでのご努力、そして(普通ならリタイヤー)
病を通しても 日本のために働き続けるという姿勢、 尊敬を通り越して
わが身が恥ずかしくなる Mosshaven.




あまりの近さで手元が狂って、大写しで失礼ながらも こんな ゆったりと
なさった微笑は 私達までうれしくなって、、それにしても 何度か美智子様
お気遣ってのご様子は こちらまで心温まる思い




それでも 前列全ての方に 手を差し伸べたり 話しかけられたりすることは
不可能、であるにもかかわらず、私達 二人とも その光栄に預かったわけだから
このエクストラ スーパーハップニングに なんだか 高揚というか、ふわふわと
舞い上がった気分で 何をしてもにこにこ、きっと何をされても言われても
にこにこ。  




お天気も最高、海と山の都、花の都(フィレンツエより今日は美しい、、と
私の目には)ヴィクトリアを少し散歩。




そして近くの大きなマーケットを いい気分で歩き回って楽しんで、
帰りは お気に入りの美味しいベーカリーで フランスパンを買って




ランチはまあまあ、だったけれど そんなことは問題ではない。
車に乗っても食事をしても またまた同じ主題にもどって、、
二人だけにしか通じない 喜びをわかちあって 興奮 なかなかさめやらぬ。




帰り道は 山荘に待ち人あり、で まっすぐ 一箇所だけストップ。
Esquireで フラッパチーノ、暑くて疲れ気味のときに飲んだから
あんなにおいしかったのか?もう一回確認、というか どうしても
もう一度 あのまぼろしのドリンクを、、、
やっぱり 夢ではなかったこの美味しさ、今日のふわふわ気分を
きりっとしめてくれた フラッパチーノ。
ちょっとお値段は お安くないが 今日は そんなことは問題では、、、