天皇,皇后 両陛下

mosshaven2009-07-12




が 同じヴァンクーバー島のヴィクトリアを
ご訪問。


1953年 19歳の皇太子殿下がエリザベス女王戴冠式
列席のため 初めての6ヶ月間にわたる世界旅行、その間に カナダへも
寄られ、ご成婚50周年にあたり ヴィクトリアを皇后陛下にも
お見せしたい、と こちらの新聞にも載っている。


ヴィクトリア までは 車で 3時間ほど、若いときの私なら
さほど考えなかったかもしれないが やはり この歳で海外にいると
初めてで最後の機会、遠くからでも、或いは お車の通り過ぎるのを
見るだけでも 日本国民として 歓迎の意を込めてヴィクトリアまで
いってみたい。


主人の知り合いの政治家に頼んで ヴィクトリアのご予定をしらべる。
特別の資料だから 他にもらすことの無いよう、といわれたが 前日の
新聞にほぼ同内容が乗っていた。  意外と オープン。


のんびり構えていた私に比して 主人は 空港からむかわれるご滞在先
Government House へ3時間前に到着予定のつもりで 自分のミーティング
が終わり次第 出発、とういことは 朝食もランチも抜き、とちゅうで
冷たい飲み物(まるで ドラッグでも入っているのでは?というほど
美味しくて疲れが取れて、病み付きになりそうな飲み物、、とほうれん草の
パイ(これも抜群の美味しさ)を買って車中で食べながら、飲みながら、
時間を惜しんでドライブ。


樹齢100年以上と思われる 樹木が植わった並木道にある
閑静な住宅街のいっかくにある Goverment House,
実際の政治をつかさどるB.C.州首相とは別に イギリスのクイーンから
任命された B.C.州の代表者のお住まいになる館。  



今期は 初めてファーストネイションから えらばれた Lieutenant
Governor(副総督) Stevem Point、カナダの総督は 現在 黒人の女性、
(その前は 中国女性)このB.C 州における 副総督、以前は 台湾
出身の方もあり、カナダにおける人種の多様さがうかがわれる。


ご到着の2時間半ほどまえに 私達がついたときは 難しいと思った
パーキングも お目当ての館のすぐわきにとめることができ、門の
前には ほんの5、6人の 日系の方々、門内の ガードマン(?)から
いろいろ資料を得たり、廻りの人とお話をしたり、和やかな雰囲気、
大樹のおかげで 日差しから守られ、さわやかな風も吹き渡り
ご予定が1時間ほど遅れても 少しも苦にならず。


おまけに 両陛下がおつきになって 門に入られてから 一般通行
という話だったのに ご到着1時間前には 開門。 (日本と違って
みな おしゃべりしたりしながら 正面玄関まで三々五々、、、)
たまたま 主人の大昔の友人とばったり遭遇、奥様は日本人、だったので
4人で 話に花が咲く。


私はさほど暑いとは思わなかったが こどもさんづれもあり、この館
(政府のお仕事)の方が気を利かせて パプシクル(アイスキャンデー)
を 何度かくばっていく。  普通は 紙袋にいれたままで、というのが
一般カナダのサービス、でもさすがにこんなところでは ちょっと高級そうな
トレイにのせて ナイスススマイルでくばってくれるなんて、日本の
お役所とは全然違う。  ガードマンもほんとに数えるほどで、こんなで
いいのかしら、としんぱいになるほど。


でも この 館の庭に集まっているのは どうみても 日本人と日本関係
以外にはなさそう、だし 人数の込み加減も 押し合うほどではないが
でも がらがらではないし、私達にしてみれば パーフェクトナンバー、
こんなにゆったりとしかも 一番前に座っている子供の後ろに立って
しかも 正面入り口のほぼまん前、、、ラッキー、本当に 目の前を
お歩きになる可能性も、、、



そして待ちに待った お二人が 何台目かのお車の中から降り立って
こちらへ、、、


周りから 天皇陛下さまー、みちこさまー!! と興奮気味の声が、、
そして ついに 私の目の前を ゆっくりと お二人が、、、


手を差し出したり はなしかけたりする人々が、、
でも (古い)私は 目の前30センチぐらいを通られても
声も手も出ない。(だっていかに何でも私のほうからなんて失礼だし
お疲れに違いないし、、、)


中には 私の名前は 愛子です、などというのも聞こえたし、
ミッチー などという呼び声には さすがの美智子様も 心なしか
苦笑されていらしたようにみえた。


時差もあり、あのお年でハイヒールをはかれて いつも周囲に
気を配られて、好き勝手なことなど何一つままならぬ毎日、
想像しただけでも、、、疲れる。 


そして 入り口に入られる手前で あまり 何度も ふりかえられる
美智子様を 天皇陛下が お気をつかってか 抱えるように
中へ入ってゆかれた。


天皇陛下は(私の目には)くつろがれて (旅を)楽しまれて
おいでのような気がしたが 56年前訪れたこの地を懐かしく
そしてこのたびはおふたりで 楽しまれておいでになるように見えた。


写真撮りたし、実際のお姿は見たし、で 思うように写真もとれなかった。
が こんな間近をお通りいただいただけで ラッキー、日本で 
こんな状況にある自分など絶対ありえないから。


明日は 議事堂前 あそこは 広い場所、それに都心の真っ只中の日曜日
ときては まず今日のようなことは臨めない。でも 今日は 小姑さんの
ところに一泊するのだから 明日も出かける予定。

こんな Exciting な日は 後を省いてしまいそうだけれど、、、


このあと 仕事をおえた彼女と落ち合って 前のクリスマスの約束
キャンセルしたから ステーキハウス 御招待ということになっていて 
主人は ニコニコ、 ずうずうしくも ステーキ アンド
ロブスターを オーダー、たっぷり コレストロール、バターにロブスターを
つけては ビールで うれしかったこの日を乾杯。(私のため、とは言いながら
本人も結構 Exciting)


そして 最後は 彼女の勤め先、高級シニヤホームの見学。
彼女は このホームで 3人しかいない (昔の言葉で言えば)看護婦長、
まるで 古い大樹や緑が多いせいか 避暑地にある 昔からの高級ホテル
というようなイメージ、


それぞれの部屋には 自分の昔の写真や趣味の品々を飾ってあったり


24時間中 ロビーから 廊下から すべてに煌々とついている明かり


美容室、サウナ、マッサージルーム、などの施設。


一番上の階は 認知症の シニヤ。  
絶対に むリ押しせずに にこやかにユーモアで対応するところが
このホームの なんとなく心温まる(楽しそうな)ゆえん。
働く人は ホームとか 病院と思わせぬように制服はない。


そして なんだかいい香りが漂って、、
このホームで働くのがとても楽しそうな彼女。
とにかく 100人の入居者のこのホーム、働いている人の数も
約100人という恵まれた環境。



こんななかで 働いている彼女のオフィスには おばにもらった
ナースのお人形


世界の全てのシニヤがこんな晩年をおくれれば、、、いうことはない。
平均 ひとり 6−7000ドル なので やはり入居者は限られる。


今日は 私には あまり縁のない ハイ ソサエティの 話題 では
あるが やはり 両陛下に こんな風に (目の前 3,40センチで)
おめにかかるなんて 言葉に表せない不思議な感動。  
やはり 私は 日本人、、、