mosshaven2008-10-28

[ポートアルバー二] 紅葉


コンピューターの日本語が
でなくなったり、新しいカメラの写真が
ファイルしにくかったり、人の出入りが
あったり、


と 言い訳をする必要もないのだけれど すっかり なまけてしまった
ブログ、


きょうは とにかく アルバー二 の紅葉をぜひともお目にかけたい。
(言い訳と紅葉とかけて、答えは、、長く続かず)

]
この夏は 雨が殆どなかったし、今の季節 10月末などは 肌寒くて
暗い雨の日々がつづいて当然なのに なぜかまだお天気続き、
昨日は 初霜ではあったが それでも風もないから依然と美しい紅葉。



アロースミス山のてまえ、なんだか おもちゃの兵隊。


]
[








知り合いの日本人同士は すごい紅葉!と言い合うけれど こちらの人は
さほど同ぜず、、、でも カナダに来て以来 こんな豪華な紅葉はなかった。




ちょっと気になっていた ペーパーミルダムのお屋敷跡、あとかたもなくなって
しまった その区域を探しに出かけてみた。




ペーパーミルダム パークの入り口、は メープルの黄色が天まで染まって
いるかのとおもわせる 広葉樹の林。



車を止めて 少し歩きはじめると ソーマスリバーの 流れに行き着く、が 
この一帯、あまり歩く人もないのか 藪が茂り、落ち葉を踏みながら
進むと 古い階段が、



あるいは これが 建物へと続く道?  あがってみると 昔は 川の流れが
一面に見下ろせたに違いない 小道、そして その小道に沿って大きなくぼ地、
今は 多少の藪や木々がみられるが 5,60年前は 大きな敷地、であったに
違いない、、、と想像しつつ、



ヨーロッパ人で 狩の好きな Mr. Luke は この豪華な紅葉に魅せられて 
1912年にマンションを建設、パリとロンドンから 建築家を招いて
18年かかって 立派なお屋敷が出来上がる。



などと 読んだ部分を回想していたら、公園の管理人に会い、その跡地は
もっと川の上流にそったところ、と聞き、現実に戻って 又 坂道を登る。



これが ペーパーミルダムの公園、とあらためて うなずける ソーマス
リバーに沿ってのぼる小道には バルクがしきつめてあるので 柔らかな
ふみ心地、紅葉と水を眺めながらどこまでも歩いていきたいような 
自然公園。



そういえば 去年の夏 この一角に来て 鮭釣りを眺め、くまに出くわした
事を思い出す。

  


でも 夏と秋とでは 全く違う景色、わずか2,3日で
今までは何の変哲もなかった(大きくてちょっとじゃまにされやすい)
メープルをはじめ はぜ、とねりこ、ハナミズキ、桜、とそれぞれが微妙に
ちがう美しい秋の彩りを呈している。


川の向こう側が 先日 感動した大きなメープルの樹、小さく見える。
逆に 向こうから こちらを眺めたときは 何もない林にしか見えなかった。



昇り切って 聞いた方角へと曲がると そこは 大きな平地、さがしていた
跡地、 でも思ったよりは 新しい土で 平らに ならしてある。
ここに又何かたつのかもしれない。



Hermit という言葉、冗談などに よく 俺は人嫌いだから 山の上に
ドーバーミンでも飼って 人を寄せ付けないで住みたい、とか ヒッピー
とか仙人、というと聞こえがいいが実際 山にこもって誰とも付き合わず
山男のような人たちもいる。 私は Hermit というと ひげのこびと、
をついそうぞうしてしまうのだが、、



でも この ヨーロッパの上流紳士 Mr. Luke は アルバー二の田舎人とは
つきあいたくなかったのか (当時は)何もなかったこの森のなかにぽつんと
しかし豪華な 10ベッドルームの館をたて、もじどうり 全く彼らだけの
世界で夏から狩の季節のみ、冬は ヨーロッパや 南米に住んでいたという。  
それで アルバー二の人たちは この家を Hermitage とよんだ、



やがて リタイヤーの Mr. Luke は 南フランスに移り、1947年に
このマンションは 売りに出されるが 当時15万ドル(1500万円)の
価値ある物件は その値段の買い手もつかず わずか14,000ドル
(140万円)で ビクトリヤの不動産業者に渡り、以来 パルプミルの
作業者の寮になっても 幽霊が出る、などのうわさで 人が 去り、
シニヤホーム、クラブレストラン、などと 変遷。 主人は 若い頃
このレストランへいったそうだし、叔母なども この立派なマンションを
よくおぼえている。



いずれも 暖房や 維持費がかさみ 1960年には 解体のための
オークションとなり、バスタブを始め、窓、ドアー、暖炉、すべて
売れるものは売られ、建物そのものに至るまで 何もかもが 消えてしまった。



(落ち葉流れ 狩人たちの夢残し )





さてこの広い14エーカーの 土地、聞こえてくるのは すぐ真下を
流れる 川の音と鳥の声、そしてこの日は きしくも 何発か 狩の銃声が、


こんな静かな森のそばに 今では ぽつりぽつりと 家も立ちならび、
この広い土地にも 何か住宅地としての計画でもあるのだろうか。
美しい川沿いの公園をみおろす この土地、きっと魅力ある住宅地に
いつかはなるにちがいない。  


さて このペーパーミルパーク、では そのペーパーミル
いったい どこに?