ナナの 無くて七癖

mosshaven2007-05-27




今週末は 久しぶりに二人(と一匹)
だけの静かな週末ここのところ 何となく人の出入りが
多かったから にぎやか好きの主人も 少し疲れ気味、
人付き合いの悪い私は 何もしなかったくせに(交渉や
応対、それに後始末など)ほっとしている。 きづけば 
我が家もライラック、石楠花、アゼリヤが 何とも 美しい。


週末に入る前も ずっとご無沙汰していた山荘が気になり
行ってみたら案の定 ライ麦畑で つかまえて、といった
ぐあいに さわさわにのびていた。これは ファールライと
いって 毎年 秋に 畑に窒素を加えるために 種をまいて
おき、これを翌春 耕すのは 彼の役目、私がすると同じ
時間で10分の一もすすまないし、おまけに腰がいたい、
指がいたい 日に焼ける、と文句ばかりなので 彼は 
あきらめて黙々と一人で耕す。

私のほうは 日陰を選んで ハーブをうえてみたり、去年
植えた 姫りんごの白い花をうっとりながめたり、(マア、
合間に草取りはしている)白アジサイ(名前がわからない
から 勝手な呼び名)がちゃんと生き返ってくれたのを 
確認したり、と楽しい仕事のほうで忙しい。


こちらは ドッグウッド、カナダBC州の州花、これもサーバイブ。


夕方 ランドフィル(大型ごみ処理場)に かなりガラクタの
つまった トラックででかける。  古いバーベキュー、椅子
スプリングのとれたベッド、使い物になりそうも無いなべ、
などなど何処から出てくるかと思うほど。  昨年なくなった 
年老いた両親は年とともに こういったものに目が行かず 
身体も効かなかったのだろう。 生前にしてあげたかったこと
ばかりだが 人生ってこんなふうに皮肉なことばかり。

山荘から帰る途中の道を山に向かって5分ほど、森林を切り
開いた荒地がぽっかり、入り口付近の事務所には ちょっと
花壇などもある。 係りの人は犬好きなのか 何時も窓越し
に ビスケットをくれる。 私の隣に立ち上がり、窓から
乗り出していたナナはここへくると突如、私のひざを蹴って
ダッシュ、主人のウデをおしわけ、のりこえ、何が何でも 
ビスケット!

行きと帰りに車ごと目方を量って その差の重さで値段が
決まるのだが、これも日によって 係りによって 違う。 
今日は ちらっとみて 5ドル、と ありがたい ご宣託。 
きちんと測ると 40ドルぐらいになる時もある。 燃える
ごみと 生もの、枝ものなどは 無料。 
閉館(閉山?英語なら一言 Closed)まじかにゆくと 時間
が無いのか 帰り支度でそわそわなのか お安くなるのが
往々のハップニング
いや ただ単純に 村(という感じ)の人は 親切なのだ。

これがバンクーバーの大都市となると こうはいかない。  
だいいち町から遠いし、お値段も抜群!  そして 都会の
混雑は何処でも同じ、車や人が一杯で並んで待たされる間、
匂いがひどかったし、 ごみやほこりもかなりのもので 
会社と家の引越しが重なり こんなところを垣間見た経験は 
まあ一度で充分。  でもこのポートアルバー二では 大型
ゴミ箱に投げ捨てられると同時ぐらいに 即、離れた場所に 
箱が移動されるので匂いはほとんどないし、ゴミ捨て場
なのに マナーがいいのか 清潔好きの事務員たちなのか  
チリひとつ落ちていない。  それで何ともすっきりした
気分で家路へ急ぐ。

今日もくたくた、夕食後は たいてい 主人はテレビか読書、
私はコンピューター。  ナナは いつも 私の後を付いて
きて 椅子の後ろの隙間、というか 私が椅子をはみ出し
彼女はゆうゆうと4分の3ぐらいのスペースを確保。  
私が席を立つつたびに ぐっすり眠っているように
見えるのに いつでも ジャンプ、私のあとをついてくる。  
そんなに私のそばがいいの、って、お人よしの 思い込みは
噴飯ものだ。  ナナが 日本語話せたら あーあ、眠いのに 
又 起こされちゃった、でも ママがキッチンに行くのは
見逃せないからネ。 それで いつでも 付いていくのよっ!
なんていうところらしかった。
 

私が たまに テレビを見ていると リクライニングだから 
割り込めない。 トラックの時のように ひざには乗せて
くれないな、と すばやく判断、あきらめて(こんな時は
可愛いい なんて思うのは 犬愛好家から見れば 私って
サディスト?)かたわらの 自分用(古いソファーに毛布を
敷いてある)のにジャンプ。



ここまでは マア、普通、でも 其の後が、、、もぞもぞ
動き出したと思うといつのまにか 毛布の中に全身を隠して
いる。 寝るには明るすぎる? テレビの音がうるさすぎる?  
さびしいから 毛布に囲まれうずくまって? どう考えても 
わからない、おかしすぎる。

毛布のあいだから リーシだけがたれさがっているのも 
なんだかユーモラス。  くぐっていくときも 
ナナって呼ぶとそこから 顔を出すときも (誰だって)
思わず笑わずにはいられない、この奇妙なしぐさを、
犬は 笑いをもたらしてくれる 有意義な 存在、、だ