大昔のこと

 

 

この日曜日は 隔週ごとの ラミー(こちらでは 子どもから大人まで 誰でも

したことのあるトランプゲーム)

 

初めて(定期的に)した時は  トランプのあと 夕食、そしてデザートも楽しむ

称して居酒屋オープン、どちらかといえば 飲食のほうに重きがあったような、、、

 

でも 今は 先ず真剣勝負、あちらのハズバンド 決してミスをみのがさない、

そして たいていミスをするのはこちら側、ついお喋り好きのドンは話に夢中になってしまうし、(花より団子ならぬ 勝負よりお喋り)

 

そして 私ときたら、、、最近 なんでも早くしないと気が済まない、(そのくせスタートするのは遅い)ゆっくり慎重に、、しなければならないのに、、、つい パパっと、、 もっとも むかしから、電話は鳴る前に出たし、エレベーターのボタンも、、

タイプライターも(古い!)おっとりしているようで せっかち、

とにかく若かったからか 最初のお相手グループとの トランプの回戦を終えた後の 夕食、

今のわが家のようなワンプレートじゃなくて、、 何だかいろいろつくっていましたね。 そして デザートも、、、何時も違うのを考えて、、

 

でも こちらのお二方とは ゲーム終了後のデザートだけ、

そして 更に、御相手のほうから、、夜遅いから デザートはなし、とのご希望、、、

で、今は ドンが あれこれ選んだジャンクフードを並べるだけ、 

 

私のほうは (ていねい)掃除を済ませて、夏は花、冬は アロマを部屋中に、、、

なんて あれこれして、合間に 食事つくりに 水やりなどしてるともう夕方、

むかしは さらに そのうえ 来客用の食事? 今だったら どんなメニューにしようか考えるだけでも時間がかかりそう、、 それも 一週間ごとだったよ、とドン、、(今は2週間ごとなのに、、)

 

そんなに いろいろしていたことが信じられない 

体力も精神力も 同じ人間とは思えない。

 

ふと そんなことなど思い出していたけれど、、

そういえば 私って、、、最近 むかしのことばかり話題にしている。

 

若い時(ね、また 始まりましたよ、今日はこれで何回目?)母が良く 自分の若い頃や小さい頃の話をして

 

また❓ 

何度も聞いたのに、、と思いながらも結構辛抱して聞いていたけれど、、 

その同じことを自分がしている。

 

いっぽう 父は無口で、 何も言ってくれなかった。

ぽつりぽつりと 母を通して 、、聞くぐらい、

50歳で亡くなっただけでなく本当に寡黙だったから 亡くなってから 父の同僚や学生時代の友人、叔母などから聞いて 知るばかり、

 

父の死後、お父さんにお金を借りていたから、、と 私達親子を箱根に連れて行き彼のモーターボートに載せてもらったり、就職の時も心配して駆けつけてくれたり、そういえばこの紳士には 私が学校にあがったばかりの頃 立派な黒塗りの車でゴルフ場に連れて行ってもらいましたっけ。どうしてこんなリッチマンが おとうさんにおかねをかりたの? 父は 優秀な経理責任者(と父の同僚が言っていて、束のような請求書を流れるように調べていってもなにか不審な書類は 寸時に見分けるとか、、それなのにどうしてわたしは数に弱い?) 投資でもしていたのかしら?  

 

数を得意としていたのに、、本もよく読んでいたらしく、

 

私が夏目漱石がいい、等といったりしたときだったのか、 草枕のでだしはおぼえているか?ときかれたことがあって、、、直ぐに出なかった。 例の 知に働けば角が立つ、情にさおさせば流される。意地を通せばきゅうくつだ。とかくに人の世は住みにくい。 こんな名言の出どころをおぼえていないなんて 漱石がいいとか 読んだなんて 軽く言うものではありませんね。

 



  

カナダのこんな古家に どこから持ってきたのか これも古い全集があるのだけれど、

幹彦文庫、とあるから、、、もしかして日系教会で大掃除をして カナダ人の牧師が

ドンドン整理して(捨てながら)

 


植物の本は Mosshaven(そのころから植物好きで有名?)が持って行く?、と言われて

 

(季語を集めて分類したものを季寄せと言う。  季節の草花の入った俳句もはいっていて、 こういうのが好き)


 喜んで持ってきたけれど、漱石全集も この時かもしれない。  此方へ越してから見つけてすっかりうれしくて ずっとよみつづけていた。


 

この全集 たまに開いただけでも しみじみ懐かしくなるような いい製本、、

それもその筈 昭和 28年発行 もう70年もたっているんですね。 私が死んでも捨てないで、、焼き捨てたりしてほしくないような、、、こんな素晴らしい製本をした人にも申し訳ない? 等と思うのは 私だけ?

 

内容が あちらこちらに飛んで まとまりがないブログ、

又 話を戻して、、

 

自分の人生を自分だけでしょって消えてしまった父、

突然死だったのに、、家の中には 何一つ 書き残しもなければ

下らないもの、意味不明のものもない。経済的なこともきちんとしてあって、、

退職した後は 田舎に戻り 自然と共に暮らす計画も立てていた。 

前日には風呂に入り、、、洗髪も済ませ、爪まで切っていた(退院予定だったから)

 

心臓が悪くて 走ったりできない父、 私が就職したら 運転免許を取って 車を買って(誰が買うんでしょ?)いっしょに通勤したいと思っていたのに、、、

 

そういえば、、、義父親も 10才前後でスヱ―デンから両親とカナダに移ってきているのに  彼自身の口から 一家の歴史らしいことは何一つ聞いたことがない。

私達がスヱ―デンに旅行した時には まだ 彼の生家が同じところにあって、通った古い教会では 彼の生家のことが録音されていた。  多くの経験やストーリーがあると思うけれど、、男は 過去をふりかえらない?

 

おしゃべりのドンも 何か聞かれれば話し出すし、従妹たちとの会話では つられて

はなしだすけれど、 そういえば、自分から むかしのはなしはしない。。

 

 

と、これだけ むかしのことばかり書いてきて、

最後に、、

老人がしてはいけない3っつのこと、(誰かが言ってました)

 

 

#説教(これは しない、ほかの人に言いたいことは全部 ドンに言ってすませてる)

#むかし話、(気を付けてMosshaven,と言いながら つい、つい、、)

#自慢話(こちらは 自分で気が付かずにいってる気がする、、)

 

もっとも 彼のいとこたちやシスとはなしていて、

親から、、色々もっと聞いておけばよかった、

それに、、、同年齢の人たちとの むかし話って 共通の思い出があるから

興味深いことも沢山出てくる。

 

 

これからはきもにめいじて、、昔話は 同年代とともにすべし、

ただし、こどもたちに 伝えておいた方がいいこと(私世代が親から聞いたことなど)は

忘れる前に、、、又?と言われない程度に、、、