空港まで

mosshaven2007-03-12




見送りのため、バンクーバーの空港まで
行くことになり、昼の12時発に間に合うには
2時間前、10時まで、ということになると
一番のフェリーに乗るため、家を5時少し前に出発。  


まだ暗い、この頃の時間帯の運転は ドライバーでなくとも ちょっと緊張。  
ハイウェイは街頭も無いので両側が 森なのか、湖なのか 或いは ちょっと
しかないけれど谷なのか(私の頭の中の地図は いつまでたっても 未完成)
最初の30分ぐらい そのうねっている細いハイウェイが やっと 広々して
きた頃に 薄墨色の朝焼けがみえてくる

6時半のフェリーボートには 早めに到着。 このボートに乗ると 8時に
ホーショーベイ着、それから バス、車などで30分ぐらいで バンクーバー 
ダウンタウン着、 最近は 島も人気が出てきたのか この時間帯の通勤利用者も
少しいる。  それでも 船中は 静かなもの、
いつもの若者や子供達の声も聞こえない。 でも夜のボートののんびりした
静けさではなく、引き締まった 早朝の空気。  夏の始めになると こんな時間
でも よっぽど早く来ていないとのれないことがある。 国内外の旅行者に加えて、
若者や家族連れのキャンパーもかなりの数。


2時間おきのボートなのに 3台待ち、或いは 夜明かし組みまで出ることがある.
でも 日本の規制ラッシュとちがい 車なので やおら 犬に水をやったり、
散歩させたり、新聞や本をひらいたり、のんびりした風景。  いっぽう、
ワークイン、徒歩組は 何時も待たずに(とにかく 大きい、車が4-500台
入る船なのだから)のることができる。 ただ 特別のチケットが最近売りだされ、
片道 20ドルだが、結構 車で乗り込むと費用もかさむので ほとんどの人は 
待ち組み。  逆に 少数派のチケット組みは 一応申し訳なさそうに 怒り顔、
恨めし顔の車窓をみないようにナガーィ車の列を なるべく 早めに ビューっと 
通りすぎて、巨大な船の中へと吸い込まれる。(余裕派の なかには 得意満面で
通り去るのもいる。  たかが20ドル、されど20ドル)



むかし 彼の手紙に 今 船のデッキで 手紙を書いている、、、とあったとき、
私は 渡し舟(、、ん、古い)しかも 清水の次郎長の さ、すし食いねーの
場面(ん、江戸時代?)など 想像してしまったのだから、、失笑ものだ。
大きなレストランとは別に シンプルカフェー、ギフトショップ、子供の遊び場等、
スモーカーは 真冬でも 勿論 吹きっさらしののデッキで吸わねばならない。


彼の子供時代 このフェリーに乗るのは 特別の時だけ、今のようにサンダル履き
ショーツ姿などとうてい ありえない。 小さい子供もネクタイをしたり、
食堂は フォーマル、白リネンのテーブルクロース、ウェイターは 白ワイシャツ、
タオルを腕にかけといったぐあいだったらしい。 

 
今日はフェリーだけで一日分になりそう、、
途中 ちょっと お茶でもと寄った グランビル マーケットの写真で 後半を
ひとまとめ、、、 オーガニック野菜、ハーブ、クラフト、買わずにいられない
パン屋、買ったらやめられない、野放しチキンのお店、とにかく ここは 
見ているだけでも私を幸せで満たしてくれる(安上がりにできている私)

バンクーバーに住んでいる時は 家から 車で 40分ちかいのに、なにやかや、理由をつけては
でかけ、近くに行ったときは 必ず寄って時間をすごした 私の 楽しい 思い出スポットのひとつ