バンフィールド

mosshaven2008-07-21



アルバー二から 片道 2時間ちょっと
舗装もされていない ロギングロード
(伐採された木材を運ぶトラックのための
道路)ではあるが それだけに 観光化されていない
自然の魅力にあふれている町。


前からの約束、お嬢さんたちも連れて行きたい、ということだったので
朝8時に落ち合って 出発。


15分も進むと 大きな 入り江、China Creek という キャンプ場に
到着、 夏は フィシングでトレーラーやテントでにぎわうところだが
まだ シーズンには少し早いので 何重にも重なった山々が 海を囲った
神秘的な美しさを見せてくれる。



所々にある 分かれ道ごとに 後の車を待っていたが やがて 大きく
バンフィールド と サインが見える頃には もう大丈夫、と後も
みずに 一気に飛ばして ついに到着、したのはいいが いっかな
もう一台が着かない。  40分ぐらい、、一本道ではあるが 森林道、
とちゅうに いくつも小さな分かれ道があるし、、、迷ってしまったのか
誰か 気分でも悪くなったのでは??


ハイキンググループを乗せたバス(ここからは普通のバスも出ていない)が
来て休憩していたので きいてみたら そういえば タイヤがパンクして
なおしていたようだ、とわかり さっそく主人だけ 引き返してみる。


誰でも ひと目で気に入ってしまう 土地なのだが 小さな町で 
ガソリンスタンド(ボート用と一緒なのがひとつだけ海の近くらしい)も
みつからず 勿論 修理するところもなく、ボートの修理所で タイヤを
取り替える。 そして 私達の車もタイヤに釘が挟まっているのが
みつかる。(道の途中だったら 携帯も通じないし、これでもラッキー)  



男性軍が 修理に時間を費やしている間 私達は 丘の上で 海を
見下ろし ピクニック。  左に見えるのは? はい サンダル、
父親が 着いて すぐにお嬢さんに注意、でも 全然 気にならなかった、
ということは 私も いつの間にかカナダ人(ほこりがあまり
めだたないから 気にならない? 年をとってきて 周りが眼に
入らない。 いえ、ちらっと目に入っていた。 自分の娘だったら
注意していた、とは思うが 自分が あまり気にもしていなかったことが
(日本人としては)ふと 意外な気が。 



やっと修理を済ませて 男性軍が 食事。  私達は 付近を散歩。


何度か来たけれど ここは 全体に 景色が穏やかな感じで いつも
心が和む。  本当に小さな町なのだが なんとなく趣があり、坂も多い。
辺鄙なところなのに 建物や区画に知的なセンスが感じられる。
うち湾に囲まれた こんな可愛い町に住んで 毎日散歩したり、
ガーデニングを楽しみたい、といつも訪れるるたびに思う。



町にたった一箇所の 公衆トイレ でさえ こんな ひなびた
コミュニテイー事務所と隣あわせ。 


でも この静けさは どこからも 隔離されているからという理由が
大きい。  がたがた道路を何時間も揺られて ここまで観光に
来る人は少ない。  船で来る人のほうが多いかもしれないが 
ボートを持っている人は やはり多くはないし、ヘリコプターなどと
なればぐっと数は減る。  


ランチの後に 週末に ポートアルバー二で行われる トールシップの
(帆掛け舟)うちの2隻が偶然に このバンフィールドの 内湾に
忽然と現れる。  遠くから 望む この風景、なんともいえない
美しい瞬間。
百年以上前 インディアンしか住んでいない この海辺の森林地帯に 
こんなボートが現れたら やはり 驚きの声が上がったに違いない。



タイヤの故障で 思わぬ時間をとってしまい 帰りは パチナベイ、という
インディアンの 住む土地の海辺(ここも美しい海としてキャンプ場に
なっている)に 寄る。  



この近くから West Coast Trail の小道が 長く続いており 
この道を歩きたい人は あらかじめ何ヶ月も前に予約をする。
Port Renfrew(ビクトリヤ近く) から Bamfield までの74キロ
メートル、海沿いではあるが かなり崖などもあるらしく 毎日 
6−7時間かけて 1週間ほど、その間 1箇所だけ 食べ物の
補給をするところがあるだけ、という心もとなさ。  でも 
それだけに すばらしい 自然に出会えるにちがいなく 娘の
ボーイフレンドが 8月に 4人ほどで出かけると聞いて
なんともうらやましく思えた私。  いくら行きたくても テントと 
3、4日分の 食料などをもっただけで ふらついてしまいそう。

関心のある方は   http://www.westcoasttrailbc.com