お見舞い
翌朝 早く迎えに来てもらうことになっているのに、
ふたりとも 約束した時間が一致しません! B&B(といっても朝食なし、、二階に4部屋のゲストルームと大きなキッチン(は共有)私たちの部屋にはきれいなバスルームがついているので 気兼ねなくリラックス、娘が 到着したら電話すると言っていたけれど、私たちは 約束の時間には外で待っていようときめていたのに、、、ですよ。 しょうがないから電話して時間を確認、
どこか近くのカフェにでも入って朝食、でいいのに、、、
又 娘のアパ~トに戻って 朝食をいただいて、、、出発!
マシュー君の作った オイスターマッシュルーム、ヒラタケ、立派、おいしそうです
やっぱり 親譲り? 嫌いだと言っていた(彼女が小さい頃、彼女を無視して母親は植物ばかりいじってたおもいでがあるらしい)
けっこう (嫌いな)プラントがそこかしこに、、、
さて、なつかしの 彼の(大)昔のセクレタリー 訪問です。
暗くて 雪交じり、風交じりの雨のハイウエー、前方が良く見えないうえに、めったに来ない遠いハイウエー、
あたらしい道路も作られ、私たち 昔は何度も 通った道なのに まったくどこを走っているのか わからず、娘も 携帯を使いながらも緊張気味、、ハイウエーはちょっと間違えると とんでもない遠くに行きついてしまう。
ようやく 目的地に降りることができ、ホームの建物もすぐ見つかって、、
なんだかドキドキ、彼はもちろん、Mosshavenも ,長いこと会えなかった親しい家族に
やっと会えるような気もちなのです。 最後にお会いしてから 3年位,、あっという間の(思いもかけぬ)環境や病状の変化、コロナ化もあって、私たちにはなすすべもなく、ただ娘のグループ(彼らの両親が彼女ご本人と友人)からのたまの報告を聞くのみ。
何度か転倒があったけれど、その後の報告も聞かれなかったし、、
娘が何度かその以前の建物を訪れた時、私の送った衣類やカード類、何処にもなかったと言われたし、、当初に何度か聯絡をくれた 看護人も何度か変わり、私たちも喜んだり心配したり、、全く様子がわからないし、いちばんの心配は彼女がどんな状態になっているのか、、
こんな雪交じりの日なのに大きな駐車場は満杯、娘は一緒に入れず 外で待つことに、、
このビル全体が認知症患者、かなり大きく 彼女は3階、受付の方が あ、彼女、以前あの階で働いていたから知ってるわ、時々お化粧なんかして可愛い人ね、ってきいただけで うれしかった。 こんな風に お喋りしてくれる介護者、なんだか明るい雰囲気、
3階に上がると中央の広いスペースで 患者と看護人、同じぐらいの人数で 何かゲームでもしている様子、昔 ポートアルバーニのホームを見学に行ったら、入口のホールの周りに 休憩中【❓】の車イスの方々、もうほとんど眠りっきり、或は表情もなかった。
もっとも 最近は 鎮静剤のような薬物は禁止されているのかもしれませんが、、、
この日は 彼女の入浴日、奥の応接間風なところで待つことになりました。
随分昔、ヴァンクーバーで 知り合いのお見舞いに行ったときの古いコンクリート建ての病院を想像していたMosshaven, 天井が高くて 廊下も広く、内部も灰色、暗くて冷たい感じ、
だったので 最初は 古くて安っぽいいイメージ、でも 清潔だし、彼女にはたぶん そんなことがわからないのだから あかるくて開放的なこの雰囲気でホッとしました。
バスルームから車イスで 部屋に戻ってくる彼女に話しかけようとしたら、未だ浴後の着替えやすることがあるから、と私たちを避けるようにさっと部屋に、、、
女性だから、訪問人のためにも本人のためにも きっと気を使ってくれるのでしょう。
フェリーに間に合うためには 30分ぐらいしか残っていないので、、、ちょっとあせって、、
ところが彼はじっと応接間の椅子に、、、どうも この彼女の終の住まいがあまりに
低レベル、と思ってショックだったのでは、、、本来の彼女なら高級ホームに落ち着けただろうに、、、でも このホームには 大分多くの看護人などがいたことも そして彼らが 気さくで明るい人が多かったことは 私たちにとって嬉しい事実でした。
彼女、グリーンのアイシャドー、それに 真っ赤な口紅をきれいに(ぬってもらって)
マニキュアも つけていた形跡あり、セーターも素敵、良く似合っていた。
すてき、良くお似合い、誰に買ってきてもらうの? うーん主人かな、(もう亡くなっていらっしゃる)
という具合に 私たちのことはぼんやり覚えている、でも名前もどんな関係か多少はぼやけているのかも、、
窓から駐車場が一面に眺められる。 あそこは 我が家の庭なのよ、、
駐車場がいっぱいで娘が来れなかった、 そう、このビルは貧乏会社ね。駐車場がたりないなんて、、、と ユーモアが入ったり、、、
ふだん あまりハグをこのまないMosshaven でもお別れの時には ぎゅっと力いっぱい、何時までも、、、おげんきでね、楽しく過ごしてね。
彼女 あかるくて ママ、と呼ばれて人気者のようです。昔から 何ごともあまり悩まず 楽天的な方だったから、こんなことも幸いしているんでしょう。
最悪のことも予期していたから、ほっとしました。
いろいろわからなくなっていても やっぱり食べものは 和 食があれば 嬉しいのでは、と思っていたけれど、食べものにも関心がなさそう、おまんじゅうなどてをつけず ゴミ箱行きかも、、、
結局私は会えてうれしかったけれど、、彼女の心境は わからずしまい。
ただ日々の暮らしが できるだけスムーズにいくように、彼女を怒らせるようなことがない様に、そして 健康を保つことができるように、、、と思うのみです。
で、帰りはフェリーまでまっしぐら、、2時間半ぐらい、、
30分ほど早く到着、
娘が スターバックスのクーポンが あまっているから、、、と
珈琲と クロワッサン、、ばたばたとお別れする前に こんなリラックス時間があると
ほっとする。
こんかいも 最初から最後まで 娘の世話になって、、、
バイバイ、ふたりぶん、くれぐれも体調に気を付けてね、
で、 悪いニュースとは?
帰って 二日後に彼女から電話、コロナにかかった!!!