お見送り

mosshaven2017-12-08



せっかく 遠くからお越しいただいても
ポートアルバーニ から 空港へは 一日がかり、


最後のゆっくりできる日さえ早朝から出発、
朝食は 時間がないから(6時45分家を出発) フェリーで、と提案したものの 6時半には お荷物をまとめて 居間で待機、されていらっしゃったので、、


フルーツとヨーグルトのシリアル(珍しいとおっしゃったので)昨日のご飯でよかったら、と温め(ながら おだしするのを忘れているMosshven)いただいたシジミの味噌汁に葱を入れて、、、ハッスル朝食タイム。


夜明け前の出発でしたが 昨日の雨風は止んでフェリーも時間通りの出発、


で ほっとしつつも 今度は 逆に少し時間もできました。
で、 途中 UBCの 博物館 を見に行くことに、


ところが この日は 卒業式があり 駐車場は 遠いし、
おまけに 10分ぐらいでざっと見終えましたが 入場料一人 18ドル、ポートアルバーニ住人からみると けっこうなお値段、無料の PAの美術館は 数で及ばぬながら
なかなか見る価値のある作品もあるのです。


でも この美術館裏の 庭は 昔の 原住民の暮らしを彷彿とさせるもので 何度訪れても 気持の鎮まる ユニークな庭園(なにもないことがかえって魂に呼びかけるような これも 立派な庭園、と私には思えます)



ちょうど ミーテイングに来ていた娘も参加、編みかごや
ブランケットなどにほどこされている 模様、刺しゅうなどにはすべて物語があり、文字の無い原住民には 伝承という形でしか 歴史も文化も伝わらないので 語り部は大変重要視され、又このような 作品での表現にはすべて伝える意味がある、とは この文化を専門とする娘に聞きました。 彼女はつい先月 ハイダ民族の住む島で 3週間のクラスを受け持ってきましたが すっかり魅了された模様、あんな遠くて寒い土地に 移るなんてことにならないように願っています。


さて、目が回るような一週間にピリオドを打って 無事 お2人が 税関に入るのを見届けて(あ、そのまえに 空港でラーメンをごちそうになりました。  中國のお店だったけれど、ラーメンならいつでも OK状態の4人、)


やっと リラックス、せっかくここまできて時間もあるし、と いつものダイソービルで マーケット用品を買って、ヤオハン(はひさしぶりだったけれど すっかり 中國製品専門)などと のんびり 見て回っていたら、


めったに かからない Mosshavenの けいたいがリンリン、娘?と思ったら もう飛行機に乗っていらっしゃるはずの ゲスト、お財布が見つからない!


焦りましたね。  中國のお店に電話したり、空港内の ANAに 連絡をするようお伝えして、(でも もう出立時間)

とにかく 何もできず 帰宅後、翌日に 又 おなじ お店に電話(ちょっと応対が悪かったので 今度はドンに頼んできいてもらったり)空港やらいろいろ 電話したら、、みつかりました!!


フェリーの中、どなたかが拾って 届けてくれたのです。
落とし主のあらわれるのを待っていた、との吉報。


カナダに住む一人として 自分の落ち度ではなくても お財布紛失は 聞きたくなかったし、気の毒以上の思いで
カナダの印象も 悪くなりそうだし、、


などと マイナス面ばかりをイメージした自分が ほんとうに恥ずかしい、、


しかも ヴァンクーバーのフェリーオフィスにあるお財布を 色々な書類に書き込んで ナナイモまで 届けてくれました。  翌日 ナナイモまで 受け取りに行ったら
係りの方が 良かった、現金が入っていると 届けられるのが難しいことがあるのに、持ち主がほっとしていると 思うと 私のことのようにうれしい、と 涙を流さんばかり、なのです。


Mosshavenもフェリーに バッグを忘れたことがあるし、子供が小さい頃にバギーでバスに乗って 降りるときに 席にバッグを置いたままバスは出発、とか(もうこの時は完全に ギブアップ)みんな出てきました。  日本の友人が (小さな)モールで お財布を落とし 見つけた方が中にある写真を見て アジア人らしき私たちに声をかけてくれたり、、 


ちょっと信じられないようなことばかり、日本のように 裕福な人もいますが こちらでは ほんとうに 地味な生活をしている人が多いし、 日本旅行者のように 現金を持ち歩く人もめったにいない、、、、



拾ってくださった方は お財布の中身に手も付けず名前も告げず、、、

なんだか 心が温まりました。