Patsy Cline

mosshaven2015-11-23




という歌手、ご存知ですか?
このショーで 友人のご主人が バックで ベースをひいているので
出かけることにしたのですが


Patsy Cline 聞いたことがある名前、
有名な歌手が PAに来るのかしら、なんて思っちゃいました。



調べてみると、
1932年に生まれた彼女、カントリーの 原点ともいわれる女性歌手、2度目のおおきな交通事故では 車のフロントガラスを突き抜けるほど、にもかかわらず 他の人から助けるようにと指示したり、その後は ヘアーバンドをしないと 歌えないほどの頭痛がしたり、
3度目は助からない、と2年ほど後には 遺言書まで書いて 身の回りの物を人にあげたりしはじめてから 2週間のちに わずか30歳で飛行機事故で亡くなりました。



本当に歌唱力のある歌手、物まねのできない独特の節回し、歌うために生まれてきたような彼女、カントリーの分野を広げ、広く人気とリスペクトを今も得ているし、
女性歌手として初めて カーネギーホール 出演の実力と人気を得た歌手なのです。




https://www.youtube.com/watch?v=6QEDb3xzdec
Crazy, Walking after midnight, Your cheating heart,
など 数々のヒット曲は 聞いたことがあると思います。Crazy は ウィリーネルソンの作曲、最初は彼女 まったく気に入らなかったのに 大きなヒット曲となりました。


http://www.magictrain.biz/blogpage/musicpage3.html
彼女のテネシーワルツもいいですね。
ところでこの歌詞、ご存じでしたか ダーリンと踊っていたら昔の友人をみかけて 紹介して踊り出した彼ら、彼女とのダンスで 彼を取られてしまった、という悲しい思い出の曲なんですよ。


こんな曲が テネシー州の州歌になっているんですね。
日本では 江利チエミさん、当時 まだ売れていない高倉健さんを ダーリンと呼んでいたそうです。 お二人、今頃は 天国で お幸せ、に、などと勝手に想像してしまいますが、、


カントリーは ほとんどが lost love 失恋、 cheating 浮気、そして drink & lost money、酒とうらぶれた生活、などが 主題、ということは 演歌と似通っています、一説には 演歌はこのカントリーに影響されて生まれたともいわれているようですが こちらでは 今も若者にも変わらぬ人気があるようです。 




主演の 彼女は PA出身の24歳、地元でショーに出たり、司会をしたり、という程度(と言っては失礼ですね)あまり 期待はしていなかったのですが、


その堂々たる歌い方、Patsy独特の節回しというよりは パワーフルでつやのある声に 終始 ひかれてしまいました。
まず ペチコートの利いた花柄ドレス、そしてそのあとは青い夜会服(って古い!)赤い(ちょっと)ウエスタンがかったドレス、白いマシュマロのようなドレス、(このドレスの順番も まねているようですし、ちょっとしたしぐさ、とか 知る人ぞ知る、ですね。  



https://www.youtube.com/watch?v=OOKaircCiGI
そして 亡くなる最後の曲(PA舞台でも)が
白いドレスで 神をあがめるゴスペル、まるで 自分の運命を知り尽くして 歌っているようです。


 
バックのコーラス組は 当時のコマーシャルをまねたり、
シニヤの観客たちには 当時を彷彿させるような
数々の 歌や場面が 多かったようで、司会者のギャグの利いたはなしぶり、といい、なんとも 笑いとなつかしさ(を想像させるような 衣装や小物)に満ち満ちた 数時間でした。 


要するに 懐メロ、でも 本人をまねる、というのはこちらの独特のスタイル、エルビスの(物まね)ショーは各地で 良く見られます。


このシアター、小さいけれど 唯一の映画や ショーを見せてくれる アットホームな劇場、
この Patsyのショー 13回あるのですが
今夜が最後、(私たちは昨夜行きましたが、)
なんと すべて 13回とも 満席、ということでした。