石楠花

mosshaven2010-05-25




突風から逃れて
ひなびた島に降り立っただけでも嬉しいのに
古びた はしけをわたりきった


その入り口から すでに 趣のある自然庭園、


今までの寒い、寒い、と文句の悲鳴はどこへやら 
すっかり うきうき、わくわく Mosshaven



古木や 石楠花の茂る小路を少し歩くと 
目の前に 広がる芝生の園、正面にはかわいらしい
白とブルーの木造の家がひっそりと、


家を囲むようにさまざまの石楠花が咲いて、正面は
BC州の州花、ドッグウッド越しに 海辺が見える。

それぞれの花や木が 年を経ているせいか
なんともいえないたたずまい、柔らかな陽が一面に
行き渡り、ここだけが現実の世界と全くかけ離れて
いるような、


隣にも やはり年を経た家 こちらはペンキが塗っていない分
さらに 古びて 緑の自然に溶け込んでいる。

さすがに この1年に一度だけの この庭園オープンで
多くの人が見え にぎやか(といっても日本の人手とは
くらべものにならない)


これだけの ひろさの庭園のオーナーは 夏だけおすまいなのか
それとも 2軒ともに ガーデナーが住んでいるのだろうか?
年に一回だけのオープンなのに 手入れが行き届いて、私ごとき
貧乏ガーデナーには 想像もつかない。


野菜を主としたガーデンや

グリーンハウス


森の中へと つづく 板でできた小道、(曲がるごとに 写真を
とって こんなに長かったとブログに乗せようとした試みは
途中で断念、、、10枚とってもまだ続いていた、、)



こんなに深い森の中を (茂みを書き分けたり、濡れたり
怪我もせずに)気持ちよく歩かせてもらえるなんて
(ゆきつくところはこんなことに お金を使う個人がいる
ということに 感嘆)

たどり着いたのは 反対側の海辺、風が強いので
砂浜を歩くつもりは無かったのに、、、どんどん海辺を
あるく主人、、どこまで行くの?  こちらからも戻れそう
といっても 冷たい風の砂嵐、フェリーを待っていた時
より突風、、、たまたま持ってきたマフラーが無かったら
とても(生きてはいなかった?)でも そのマフラーが
とばされないよう 必死で支えて歩く、、


途中でぽつぽつ出会った人がいるごとに 彼は (安心
するのか)さらに 歩く。


[
大きなムール貝も横目に見ながら、歩く歩く

]


でも 突如 きがついたら この 突風を覗けば
シーンと静まり返った海辺に たった二人だけの私たち、
奇妙な風景、


心配した娘達からの携帯電話、大丈夫、もうすぐ出発点に
戻るはず(って 後どれぐらいかかるか わかっていないのに)


やがて ぽついぽつりと赤や黄色の彩り(遠目ながら人の衣服
らしい)が見え出してきたときは、、、、ロビンソンクルーソー
への同情は かききえて、

海辺の一角に小さな表示、そこから 又板の小道、、

そして ぶじ フェリーに乗り込んで(今度は 用心したのか
帰りは込みそうだから早めに並ぼう、と彼)


翼よ あれが トフィノの町、といった感じで
私の願いはただひとつ、あったかいところでコーヒーでも
(せっかく持参の 熱いほうじ茶と海苔巻きは車の中)

トフィノにきたらいつも同じレストラン、高いし おいしく
ないし、量が多すぎ、、、でも たったひとつ景色がうれしい、
きょうは もうひとつ、あったかい! こんなところに座れる
だけで感謝。 あったまって 楽しかった庭めぐりが目の前に
ほうふつ、、

ヴェジタリアンの娘達は 何もオーダーできるものが無くて
フレンチフライだけ、車の中で 巻き寿司、


さて、石楠花で有名なこの庭園をみて もう満足
後はひたすら 帰り道をドライブと思っていたのに
道を右に曲がって、、、
あらあそこに大きな石楠花がいくつも、



いえ いくつもどころか このおやしきは ゆうめいな
石楠花邸、1000種類、計2,000株の石楠花
(しかも 古木で大きいのが沢山)

ここトフィノ付近は 雨やうす寒い季節が多く、
ことに 霧が必要とされる石楠花には最も適している
土地、とあって あちこちに姿が見られる。
が これだけ豪華な連なりを見ては どちらの家の
立派な石楠花も見劣りがしてしまう。


花好きの私は大満足、 疲れた 私たちご老体夫婦は
後でぐっすり、
娘が運転、
今夜は 彼女が 夕飯をつくってくれる予定、だったけれど


遅いランチで誰ひとり夕飯は食べたくない、、、
かたづけをしたり テレビを見たり、で 10時近く
あーあ、(せっかくの)おすしも残ってしまったし


と思っていたら、、
まだおすしあるの? と娘達が、、、
フォッカシアもある、チーズは? 
新鮮トマトがあったじゃない、
お茶を入れよう、、と 4にんがテーブルに座った
その写真は やっぱり おしゃれブログには
(いったいどこがおしゃれ?)