朝食会

mosshaven2009-04-22



ロータリークラブの招待で
オーストラリヤの Forestors が
北米ツワーで PAに到着。


で、主人の プロジェクトグループが 朝食会。
場所は First Nation の Band(種族などの意味) Office。
木材がふんだんに使用された この建物、関係者以外は あまり、、
という感じなので この機会に、特別参加させていただくことに、




この Band は TSESHAHT(ツィーシャット)、PAでは 比較的
人口も大きいし、所有する山林も大きい。 




自分たちの所有ではあるが 政府と交渉して今年度は 
755,250m3の 木材搬出が可能、これは大型トラックに
約3000台分。 昨今 木材を切り出すには 天候、水、
或いは 野生動物、魚、鳥 等 の生存、 あらゆるものをを
含めた環境問題を忘れてはならないし、自然資源のバランスなど
考慮して 伐採が計画される。



彼らは PAより更に北方の ユキュレットやバンフィールドの
海辺近くで 捕鯨を していたが 1600年代には(そのころは
2部族にわかれていたらしい)ポートアルバー二に定着、 
1860年 (我が家の山荘のスプロートレイクの名前がつけられた)
Mr. Sproat が はじめて この先住民との 交渉にあたったという。   
そのころは 入り江である ソーマス川の ほとりにも 鯨がみられた。  
川つたいに 点々と 並ぶ 家々のモノクロームの写真を見ると 
ただ単に 歴史としてしか見ていなかった 私にさえ、この土地に 
ゆったりと(でも 部族同士の戦いがあったかもしれないが)住んでいた 
インディアンの生活が現実味を帯びて想像できる。


He (right side) is the chief of Tseshaht.

TSESHAHT の SHAHTは Stink(あまりいいにおいではない)と Wealth
(富)の両方の意味があるそうだが、これは 両方とも 鯨に関連している。
Chief は 選挙で選ばれる人と 代々の首長、 彼は 両方を兼ねる。



私の見た経験では インディアンの人々の住むところ(Residence とよばれ
多少 町や都市から離れている)は 水辺のそばの景色のよいところが多い。
だが 住みやすそうな場所で 簡素な家に 屈託無く住む彼らの環境は
旧い機具や車、あるいは ものが そこらじゅうに散らばったりして
いることが多い。


Native's paintings on the table.

昔、といっても 100年近く前 何の規制も無く 自然と共に
暮らしていた彼らに酒の楽しみを教え(インディアンの中には
生まれたときからアルコール中毒におかされている子供もいる)
家族から遠く離されて 小さな子供まで レジデンススクールに
寝泊り、自分たちの言葉さえ話すことを禁じられたし、 
虐待もあった。


それらの賠償、ということで 彼らは 土地所有、税金免除、或いは
政府よりの予算がおりていて こんな立派な建物も 建てることが出来る。


さて、オーストラリヤにも勿論 先住民族がいる。  隣に座って
いた Forestor に聞いてみたら  彼らは Desert(砂漠)に近い場所
に住んでいるらしい。  広い土地で 何故そんなところへ、と思ったが
そういえば マカロニウエスタンの映画(古い古い)でも切り立った崖や
荒れ果てた砂漠の岩陰などからとびだしてくる(映画を単純に信じる?)
あの美しいベニスの都も もとはといえば回教徒から追われて 沼地
の葦に隠れて 不自由をしながら 少しずつ建てていったそうだし、
弱きものは いつも追われる運命?


それに オーストラリヤは ドライなので 山火事が多く、
去年は200人も無くなり、何千と言う人がホームレスになった。




この 立派な木造建てのオフィスを出るときには 緑の資源ゆたかな
B.C. 州、その中でも 特に Rain  Forestとして 名高い PAの 森林に
囲まれていることに あらためて 感謝。  そして この土地がこれから
環境保全ととりくみつつ、貴重な資材を有効に使ってゆく為にも
若い Forestor の皆さんの活躍に期待。