久しぶりに来てみると

mosshaven2007-08-28




私用で(公用がある筈もないが)
ヴァンクーヴァーに行くことになり、
たまには 一人で行ってみよう。


と 宣言してはみたものの、つまらなそうな 所在なさそうな わがパートナー、
やっぱりつれていくか、って ドライブから何から お世話になるのは 私のほう。


一人で行けば 日帰りで行ってこれるのに 犬をケネルに連れて行くので その
食事つくり、花の水遣り、鉢を日陰に移したり、冷蔵庫の整理、着替えに
洗面道具、行けば 彼のこと、どこで食事をしようか、、などと 時間ばかりか
費用も4−5倍にはねあがる。  それでも 常日頃の二人三脚、一人では
何がなしおちつかない。
あの世に行くときも こんな調子で、、、



せっかくの 一人で行く緊張感も 元の木阿弥、ドライブは彼に任せて
(彼はこういう部分 で 頼られるのが好きだから 気遣い無用)
私は 日ごろの疲れ(というよりは夜更かしがたたって)か 車も
フェリーも ぐっすりと眠ってしまう。
なじみのホテルに直行、その後は めいめいの用事(彼はいくらでも
用事を作れる)で わかれて 行動。

私は早めに終わったので 友人に会うため Sea Bus 乗り場に向かう。
ヴァンクーヴァーダウンタウンは 周りがほぼ海に囲まれているので
隣の市に行くには 大きなブリッジが3っつほど。  この Sea Busは
30年ほど前から 通勤や買い物に車を使わずに短時間で 通えるので
便利に使用されている。  何十年と住んでいたのに 車生活だったし 
この駅に入るのもはじめて。

昔は カナダ横断の鉄道の始発場所でもあり、天井は高く なんだか 
ハンフリー ボガードでも現れそうな雰囲気の構内。  勿論 今は 
現代風のよそおい、切符売り場の隣は スターバック。


その切符売り場で 要領悪く 5ドルを入れたら 切符はでてこない、お金は
戻らず 売り場の人もいず、近くの電話で説明せねばならないらしいが、
時間もないし、バイバイ 5ダーラー。 これが 久しぶりで しかも一人で
来たから?とは思いたくないが、、、


15分おきぐらいにくる ボートを待つ小さなプラットフォームは みるみる 
人でいっぱい。  こんな人ごみも ちょっと久しぶり。  昔の通勤電車は
今の私には はるか昔の夢まぼろし


15−6分ぐらい、いつもの大海を行くフェリーとちがって こちらの風景は
波止場付近の様子や ヨット、ビルなどが 波にきらめいて 都会風の海の眺め。



着いたところは North Vancouver の 港湾マーケット、Quay(キーと発音)。
Quay は Port Alberni にもある。


昔は 何年も 変わらないダウンタウンだったのだが 今は 何カ月おきかに
訪ねるたび ビルがふえ、工事中がそこかしこ、斬新なデザインのハイライズ、
コンドミニアムが林立、グリーンの配置もきまっている。
が、それらは 大きな資本が動いているところであり、都会の中でも ちいさな
お店、それに 

このQuayの内部などは 20年ぐらい前と ほぼ内容は変わって
いない。


なんだかほっとさせられる。  都会の大きなところばかり見ていたのは 
私自身が旅行者になっていた証拠。  角の小さな古いお店、木造だての
ビル等等は 何十年と同じことを繰り返して一生懸命生きている気がする。