mosshaven2007-02-09

*[バンクーバー島」 雨に歩けば




ニューヨークは3メートル近い雪(と聞いた)新潟も一昨年は
2メートル近かったし。 このバンクーバー島は北海道ぐらいの
位置なのに寒いといっても知れている。 大雪もなし、地震
台風もなし、この冬は例外でも一般被害はほぼゼロ、
あるのは水害ほどではないけれど いつまでも降り続く 
雨 ぐらいなのだから むしろ感謝すべきなのだ。


その雨も大分晴れ間が見えるようになった。この土地ポートアルバー二
では 冬の間は スポーツや カード(主にブリッジなどで 6-8人
のメンバーの家で 交代でお茶やスナックをいただきながら午後一杯を
過ごす)に打ち興じる人が多いらしい。  らしいというのは
私たちは スポーツオンチで興味もない、それに カードも今ひとつ。。。


それで 晴れ間をみては 重い腰を上げて 散歩にでる。  車をでると
2-3度しかない日など まるで 体中が凍ってしまいそうになるが
2-30分も歩くと すっかりリフレッシュしていい気分。。  そして
そのまま コーヒーか ビール というケースが多いので せっかくの
エクササイズも 泡と消え(シャレたつもり)。


雨でも降ってきたときは 特に駆け込む(こちらでは悠々と歩いてはいる)
場所を念頭に置くのでつい散歩は あの川の土手。。となる。


土手の端には この町で 私たちが一番気に入っている BATSTARというカフェが
ある。最近 バンクーバー全島での ビジネス エクセレンス賞をとったばかりの
このお店は 飲食だけでなく、もともとはホスピタリテイーとツーリズムを 
ねらったビジネス。


この地区を中心に 自然をテーマとした ハイキング、島々を巡るカヤク、川を
船でのぼるフィシング、そして その顧客のランチスナックなどのケーターリングも
併せまかなうということから始まったカフェ。


コーヒーも食事も吟味され、インテリアも目立たぬ中にもセンスがひかっている。
壁には何枚もオーナーの気に入ったインデイアンの絵や彫刻がおかれ、私たちは
宝くじが当たったら あの絵、ともうきめている。 テーブルのボトルには 山から
取ってきた新鮮な 緑や枝(花でないところが ちょっと個性を主張?)がさして
あり、入り口付近は 大きなソファーで グループが 団欒できるようにしてある。 
ハイキングから帰ったばかりのグループとか、アートの作者らしいずんぐり太った
変わり者風のインデイアン(作者に違いない)がゆったり座っていたりする。


私は このカフェに入るたびにきづくものが みな 気に入ってしまう。 
テーブルに置かれた地図、トイレの流木のおきかたとかまで。。 
まあ、ポートアルバー二 は 素朴で親切な人が多いけれど 文化などは、ちょっと
(でも素朴と文化はどうしてもつながらないことが多い)だから ちょっと浮気心で
心惹かれてしまうのかも。。。



さてこの夜、寝る前につけっぱなしのテレビを消そうとして カトリーヌ ドヌーブ
の名前(こちらでは 日本語では出ないのでフランス語。。見逃すところ)が
ちらっとみえ、すべてが懐かしいし、かわいいし きれいな画面。。で ついつい
最後まで見てしまった。
シェルブールの雨傘。。。これを覚えている人は。。。何歳?


それにあの 不必要なまでに美しい傘。。とこの土地の人は思うに違いない。
そういえば こんな雨降りの土地で 傘を売っているのを見たことがない??