又 野良作業

mosshaven2007-01-27




今までの 雨続きに最近は時たま曇り空が見えてくるようになった。
すわ 春の到来。。とまでは行かなくても やっと冬の雨季が終わり
に近づいてきたような気がして 久しぶりに裏庭のシェッドを除いて
みる気になる。


古くて結構広いので 小さいヒーターひとつだけでは やはり 
詰め込んである植木たちのなかには 冬越しできず 枯れてしまったのも
いくつかある。 今日は少し暖かいので 水遣りを少しずつ。。。


寒気の和らいだ今日などちょっと 外に移動させたい植木もあるけれど
寒さはまだ終わったわけではない。。やはり 又 鍵をかけて
納屋をあとにしてする。


行く先は 例の山荘、
この間の 嵐のあとの片付けの続き、そして昨年の秋に 挿し木をしてみた
私のナーサリーの様子をみてみる。  いままでは もっぱら鉢植え専門
だったのだが バンクーバー島に移り、この広い森のような土地では
やはり 大地にもっと親しまなくては。。とミミズやなめくじ、へび
(ガーデンスネークといって30センチぐらいだが 私には 恐怖) 
などへの拒否感というか恐怖症にたちむかう為にも まず お店で
買った土だけではなく、自然の土へ 目をむけようと思う。


挿し木は 手始めに ブルーベリー、つげ、梨、姫りんご、バラなどを
ほんの少しずつさしてみた。  何本か 少し若芽が出ている(
今年にしてはちょっと早い?)あの強風や、寒さを超えて
成長し続けていたのかと思うと うれしい(と勝手に想像)



山荘の反対側に出てみると あの大雨のせいで 湖の水かさはまだ
一向におとろえず、浜辺に植わっている松が何本も 水面に突き出ている。
こんなに長いこと水に浸かっていても 根っこが腐らないなんて 
松は本当に数ある樹のなかでも さすが立派。  
私の好きな樹のひとつである。


去年亡くなった母が 松の樹があると家の価値が上がるような気がすると
いってよく眺めていたが、本当に 松の姿は 男性的でありながら美しい。
(といったら男性に悪いか)どこにでかけてもまず植木に目が行って
しまう私だが いつの頃からか 樹を見上げている自分に気がつく。


でも落葉樹も好きだ。  季節を感じられるし 季ごとに風景を変えてくれる。
いつもは 紅葉の葉で埋まっているなのに 今年は 風雨が 大木も倒し、
杉の大枝、小枝、そして葉っぱが 一面に散乱。  何十年、あるいは百年近く
生きていたのに、と思う反面 これが自然の姿、いつもは しーんとしている森も
いったん 大嵐に襲われると こんな風に一夜にして変わるものなのだと。。


3メートル近い大枝や 小さな小枝など、黙々と集め、あるいは引きずって
いきながら そんなあれこれ考えさせられる野良作業。