お別れ
何度も書き直しをしてしまったけれど、、
一昨夜 我が家の老犬、私達の手の届かないところへ 旅立ってしまいました。
このところ 心臓が弱くなっていることも、、
ときどき食べ物が消化できないことも、、
最近は 居眠りの多かったナナちゃん、でも 散歩の一言、いえ、だいたいパパが
散歩、と思っていることさえ感知できて、興奮、甲高い雄たけびがうるさいぐらいだったのに、、、
5,6日前は その散歩、の一言にも 反応しない、、、歩く気になれなかったのか、 あんなに好きな散歩だったのに、、、初めての出来事で 此方もびっくりするほど、
居眠りが多いとはいえ、普通の生活だったのに、
もともと 胃腸が弱い、というか なんでもハッスル、なんでも早いナナ、
食べるのもあっという間、ろくに噛んでいないようだし、 よっぽど新鮮で良く調理していないと(ほぼ毎日彼女専用のお肉入りスープ)吐くことがある、飼い主泣かせのおなか具合、
まあ、下からの落し物よりはまし? ではあるけれど、、、わが家の古いカーペット部分には あまりしていなかったのに この 週末の朝、大きいのが二つも、、
その後、水っぽいのが キッチンにも、、、
私たちの夕飯時は まず自分の分ができてくるのが当然とばかりに キッチンで夕食の支度をする私の手元を見つめて 離れない。
庭にいても、もう夕食の時間、と 知らせるかのようについて回って、、
そんな ナナちゃんに 夕食は食べない方がいいけれど、言って聞かせるわけにもいかないし、、、と思っていたら、、
この日は 夕飯の用意をしても 近づかない。 遠くから時折見てはいるけれど
ほぼ目を閉じている、、、ので 夕飯はスキップ、ほっとしました。
だってまた はくだけ、治るといいけれど、、、だいぶ心臓も弱っているし、、胃腸障害が起きている様子、、、
今夜はとにかく様子を見て、、、
と 夕飯後二人でテレビを見ていたら、、、目の前で寝ていた彼女、むくむくと起き上がって、よたよたと歩きだしたと思ったら、、、、
べったりと赤い血をはきだして、、、もう私は 心臓が止まるかと、、
でもドンは けっこう落ち着いて、、駆け寄って、、
カーペットでなかったのはラッキーだったけれど、、、でもあまり気分のいい後始末ではない。
とにかく かのじょを (専用)ベッドにそっと寝かして、、、
というのが なんと3回もあったのです。
最後は 夜中の4時ごろ、、、ドンは この日は ちょっと大事な ズーム、
大学教授、5,6人とのズーム、おまけに 日本のパートナーと連絡が取れずに
ちょっといらいら、落ち着かず、、、その後も長いメールを作ったり、すっかり疲れているので
早めにねてもらったのです。
で、、5時過ぎにやっと彼と交代、、
で 翌日は 何ごともなくうとうと、でも心臓は苦しそう、、、なんどか そとへでたり 歩いたりはしているし、痛みがあるようにはみえない。
でも これ以上良くはならず 水さえも飲まず、息も苦しそう、悪くなるばかり、
みているのもつらい、それでも 注射で あの世へ、、というのもつらい。
この町には 4軒の 犬猫病院、なんとこれらすべてが休館、この休日は祭日と合わせての ロングホリデー、唯一開いているのは ナナイモ、1時間いじょう車に揺られて、等 今のナナには とてもきつくて考えられないので とにかく見守るだけ、苦しみが長く続かないように祈るだけ、でもたぶんこの休日中に生涯を終えるかもしれない、とかれはおもっていたらしい。
SPCA, 動物虐待防止協会へ行って聞いてみても こちらでは 診察も麻酔注射などもしない。 それじゃ この休日の間に もしなくなったら❓ その時のひきとりはうけつける、とのこと
こんな時、見ているだけしかできないのは つらい、こんな小さな動物、野生ではないから 自分がどうなるのかわかっていないのでは? ダデイーもマミーもどうして助けてくれないの?と思っているのでは?
でも 独立心の強いナナ、あまり助けを求めているようにも見えない。
ときどき 最後のほうはよろよろしながらも 外へ出て、じっと芝生に横坐り、
この半年ぐらい、いつも私たちのそばにいたがって、夜 私が 2階の寝室に行くのを 恨めしそうに見るので そっと寝たころを見計らって、、あがっていたのだけれど、、
もうあまり此方をみることもしない。 なぜてあげると 束の間、こちらを見る、、、
そして翌日 寝不足のMosshaven, とても このTVルームで寝るのはきつい。
彼がだいじょうぶ あさまでおきないから もう 寝たら?
ぐっすり眠って8時ごろ起きたら、、、
ドンは起こしてくれなかった。 ナナのベッドはもう片付いて、、
あとかたもない。 SPCAに連れて行って、お礼の寄付をして
良くたのんできたから、、、ナナは 幸せだったよ、怖がりで 神経過敏だから
ドクターに連れて行くことができても どんなに怖がるか、、、静かに家で生涯を終えることができて 彼女にとって最良だった。
その通りなのですが、、
身近の別れ、15年も 生活を共にして、、、悲しい最後でした。
何もしてあげられなかった、最後の見送りもできなかった。
もっと 相手になって上げれば、、
もっと 色々なところに連れて行ってあげれば、、、
と もっと、もっとの後悔ばかり、、
その点 犬好きのドンは ナナはとてもラッキーだった、痛みはなかったし、
最後は静かに家で息を引き取ったし、人好きでグルメ料理も食べていたし、、等等、、
いいことばかりをあげている、
でもね、 ちらっと見えたのです、 彼の涙も、
そう、もう 会えないのね ななちゃん、
15年も我が家のファミリーでいてくれてありがとう、
今は安らかに、、それとも あの元気な魂はもうあちらこちら飛び跳ねているかしら、、、、、
さよなら ナナちゃん、、、