遠出

 

 

前から行ってみたい、と彼が言っていた カルマ―ナ 州立森林公園、

でも 日本語訳を見ると荒野公園、とある、ぐらいだから 簡単に行けるところではない。

 

ディジダッド ファーストネイションの 伝統的領土の中にある、とのこと、

この森のなかにある レッドシーダーの大樹が この公園の見どころ、

 

とちゅうにある ディジダッド村(といっても PAから離れた森の中)に昔住んだことがあるベンも一緒、彼が地理をよく知っているらしいので ドンも安心して あまりしらべなかった。

 

 

先ず PAを いつもと反対の方向に向けて どんどん進む、山、又 山、石ころ道を ひたすらドライブ、

 

 

二時間で、四,五台の車と会っただけ、両側とも森林がずっと続く、

見晴らしのいいところへ出て、村まで もう一〇分ぐらい、ということで

 

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ようやく 一休み、 随分遠くまできたわー、シーンとした山奥、私たちだけね、、、等と

 

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行きは よいよい気分で 大気を一杯吸って、、、

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この時点で 我が家の車 まったく面影なし、、、、グレーの車の色が もう全面的に白、

タイヤパンクなどにならなくて よかった、、、なにせ 貧乏わが家、余裕もないのに、考えなしの行動ばかりのドン、

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無事村に到着、この大きな丸太が村の象徴アート?

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小さなお店(一軒しかなさそう)、トイレはないから、男性はやぶのなかへ、

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女性は? 近くにあるモーテルで借りたら? なんと不便な所へ来たもの、、、でも

Mosshvenは トイレは一日2回も行けばじゅうぶん、なので ここではパス、

まあ、それでも この歳になると 行く必要がなくても、、一寸 遠出をすると トイレの場所が気になるようにはなりました。   

 

さて、ここで ベンが会いたい人が二人、ということで 村の中へ入って お目当ての家に、、、

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お留守のようです。

すごいゴミ、、家々の傍らにあるゴミバッグ、、、(掃除好きではないくせに 潔癖症のMosshaven, 言葉もありません) 同行のレデイー、上品で物静か、でも意志が強くて 多少なことには動じない、ので  ほっとした(というのもおかしいかしら)  ベンが恥ずかしがっているのでは? などと考えるのは 気の小さい日本人(いえMosshven)写真を撮るのは 控えました。 

 

後でわかったことは、、Native の 区画、リザベーションは カナダ政府の管轄ではないから、 ゴミの収集がない、って 何て気の毒、 多分 100軒もない、、から そのために わざわざ ゴミの整理をするだけの予算が村にもない?  カナダ政府は 大昔から住んでいた ネイテイブの人々を海辺から追い払って この不便な土地に住まわせ、自分たちは 中心地に住んだのだから 多少の費用が掛かっても それぐらいすべきなのでは❓ 中には ほかの村では 水道もないところもあるらしいし、、

 

それだけではない、この土地の住人の多くが ドラッグびたり、PAに住んでいる≪日本でいうやくざ同然の)悪質な業者が この土地にもたらしたらしい。 だから 財政困難(みな その業者に吸い取られ) で ゴミ関連の予算どころではない? 

 

たまたまこの地のほとんどの住人が 近隣の フェアー(秋祭りのような)に バスなどで出かけたらしく、シンとしてほとんどの家が留守にみえる。  

 

小さな子供や犬が ポツリポツリ 珍しそうに 此方を見ている。

みんないないの? どこへ行ったの?ときいても 4,5歳くらいで 答えられない。

クッキーをあげて ちょっとお話、かわいい、あどけない子供たち、彼らにはどんな未来があるのだろうか? ちいさな学校らしき建物、ちょと壊れかけた様な古い家に ポリス、とかかれたかんばん、 多分ドクターもいない、、

 

通りかかった車のドライバーに聞いてみようと近づいたら、、なんて素敵な、知的な女性、赤い枠の眼鏡、センスのいい服装、この村には 到底 似つかわしく無いレデイー、

知り合いの名前を出して 尋ねたけれど、

何処に行ったか知らないわ、 

ドンが 此方は ベン 友人を訪ねて PAから来た、と言ったら 

彼(ベンのこと)知ってるわ、

(べンが) 彼女は俺の親戚だ、、、

 

こんなしゃれた女性がこんなところに住んでるの? 二人とも 久しぶりなのに 話すこともないの?

 

なんだか ネイテイブの世界は Mosahvenなんかには とても理解できそうにありません。 そして 同行の女性も 何もおっしゃらない。 日本人同士だと(これも偏見?ですね) すてきな女性ね?とか 彼女こんなところに住んでいるの? 何をしているのかしら?とか 詮索しそう、、

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とにかく ベンの期待していた知り合いには会えず、ここからは 後20分ぐらい、とベンが言うので 皆あんしんして、、まわりのけしきをみたり、かったコーヒーをのんだり、、、、、、、でも もう 40分ぐらいはドライブしているけれど、、なんのサインも見つからない、、、と心配、うたがいがではじめたら、、、

 

 

行きどまり、三方を山に囲まれた 森閑とした奥地、に テントが 数個(数軒?)固まって、、、

若い (知的で美しい、というべきでは、、)白人女性が わんちゃんをつれて 現れ、 カルマナパークなら、この道ではないわ、 戻って 最初の標識を左に曲がって、、、くわしい説明、、、それにしても 電気も水道もない、まともな食糧などは 村を超えて ポートアルバーニまでいかないと、、、 森林伐採への全面的抗議、頭が下がります、ニュース等で 見ることはあるけれど、、現実はなんときびしい、、、

 

これから 寒くなり雨ばかりの毎日、、、野生の動物、或は たまに来る林業関係の荒っぽい男ども(偏見)や 警官(娘が経験済)は 夜 メディアがいなくなると 暴力をふるいだす、、とか 聞いたし、、

 

彼女、自分の行動に確信があるからか、明るい風貌、、(いろいろ)気を付けてね、、

 

さて、20分で着くはずが この往復の 2時間弱が無駄になって、、、と思っているうちはまだ よかったのです。

 

このあと 延々と 両側を茂みやら木々に囲まれた 石ころ道をがたがた、がたがた、がたがた、、、

 

もう 余りに山奥なので 行き交う車はゼロ、、

標識は?  もう 何十年も前と思われる 古くて朽ちそうなのが 1時間に一本ぐらい、、 読めないし、、、

 

こんなところで タイヤパンク(可能)したら、、、

引き返すにしても、、、

 

肝心のベン、黙ってる。(自信がない?もうカルマ―ナに来たのは もしかして半世紀以上前?)

 

普段 陽気で前向き、大丈夫、大丈夫といっているドン、心なしか、、ややもすれば自信が、、勿論 スマホで調べていますが、、何もない地図の真ん中にポンと矢印がでるだけ、

 

勿論 誰にも連絡など つかない。

食料は まあ、、2日ぐらいはもつ? 少なくとも むすめは 私たちが カルマナへ向かっていることは知っているから(帰らなければ、捜索願が出る?)

 

彼と二人だけのドライブだったら、、、もう とおの昔に引き返している(Mosshavenが不安をあおるから、彼は うるさがって 戻っている)

 

ひとりだけ、友人が この道でいいと思う、最後の標識に書いてあったし、、、、と

女性ながら(というなんて偏見ばかりのMosshaven) 強い確信、、、、いくら ぼんやりと記されていても、、、こんな古い標識、しかも たまに分かれ道もあるし、、、

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で、とうとう着いたのです! あのテントから、、3時間ぐらい?(私には 5,6時間に思えた)

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信じられない、州立公園なんだから もうちょっと 標識をあたらしくするとか 多少の説明をくわえるとか、、、文句ばかりですよMosshaven,

それにしても なんて山奥、いったいどれぐらいの人が訪れるの?

でも 一同 ほっと ひと安堵

 

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おなかが空いた。  ランチにしよう、、、(ここで?)

もうベン歩く気配なし、

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前日は こんなランチ作りで一日かかったMosshaven(普段何もしてない証拠)

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卵サンド、

別皿に キュウリ、トマト、チーズ、サラミ、、

ポテトサラダ、

それに ベストレシピのチョコクッキー(ほぼ完食)

レモン パウンドケーキ、それにぶどう、

お茶は アップルテイー、コーヒーも別に用意して、、

彼女には お庭からお手製のブドウをお願いしましたが、絶品、お店のとは比較にならない

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いったい 私たち どこにいるの?  どういけば 名物の大樹に出会える?

 

ちょっと歩いてみたけれど、、、この真っすぐな みちのり、どこまでも続きそう、

 

ベンを置いてゆくわけにもいかないし、、(また来よう???と ドン)

 

というわけで 帰りは 逆の方向から行くことに(ちょっと遠周りだけれど、

早く(ほかの)町につける)

 

で、町についたら 一安心、で

マックでコーヒーを飲んだ時が なんだか一番(無事帰れるとわかって)リラックス、

一寸おしゃべりに話が咲いて小一時間、の 結果オーライ、結構楽しいドライブでした