寒ーい ヴァンクーバー行き
早朝5時過ぎの出発時は まだ真っ暗、－３度 さむがりMosshaven
いっぱい着込んで、おまけに寝不足がたたったのか 関節炎らしき痛みが足にまで来て 右足をひきずって 歩かなければならないなんて、、、
正直 足の甲が腫れているし、一寸心配、だったけれど 眼医者のアポイントだし、
娘とランチの約束もしてあるので気持ちだけは はりきって、、、
やっと編み終えた 指なしミトン、それに 肉まんならぬ野菜まんを娘に持っていきました。 どちらもテレビジャパンを見て参考にしたのだけれど、、何回も作ってみないと満足のゆくものができない。 彼女には お試しサンプル、、
ドクターオフィスのあるモールで 早めに用事の終わった娘と待ち合わせ、
Blends Coffeeで コーヒーとスナック、ここのスナックは ちょっと気の利いたホームメイド風で私の好きなカフェー、、、ショコラパイ、小型のクロワッサン、私も作ってみたい。
ドクターに行く間 コートや本、バッグなどかさばるものを みんな娘に預けて、、
心配性の Mosshaven いつも あれこれ持ち歩いているんです。 娘も夫も 荷物を嫌がらずに持ってくれるのでありがたい。
今回は 緑内障の心配あり、と言われてもピンとこない． 悪くなればブラインド、と脅されてもまさか、、、若い頃に 関節炎やらリューマチなんて言われたら 全く信じられないのと同じ、というか(年なのに）現実を受け止められないだけかも、、
以前 娘に勧められて行ったメキシカンに行くことにしました。
この前は ちょうどハーブの若芽が植えられていたところ、無事に育っている．レストランなのに こんなこともちゃんと手入れしてあると ちょっと親しみを感じられる。、町中の緑、癒されます。
フィッシュタコが特に おいしい。 魚が揚げてあるから キャベツの水分と混じらない、グッドアイデア、キャベツは’かなりの細切り、こういう手を抜かないことで ちがってくる、、、などと感心しているMosshaven.
娘も 去年は二つも大病、でも 病いではなかったから 今は とても元気、それに
教授に 提出の論文、とてもほめられたと 嬉しそう、 奨学金も出ているし TA(teaching assistant)の仕事もいくつかあるので 今年は(親も）ほっとしてます。 でも 又 あらたに始めたこのPHD 何やら複雑な理由で 手放しで ハッピーというわけでもないらしい。
彼女は ちいさい時から 自立心が強く 何でも自分で決める性格、
父娘、ほかに 似ているところは 経済的なことが二の次、
大學を休むなり、やめるなりするなら いくらでもいい仕事が見つかりそうなのに、、生活の為に働く(まわりの友人たちのように贅沢をしなくても）、ということができないらしい。 マイナリテイーや先住民女性を支えたりの 指導、コンサルタントなどのような仕事なら してみたい、大学の様に複雑な政治力の絡んだ世界では自分を出し切れない、というようなことなのか、、、老愚母には わかりません、一方、老愚父の方は あくまで楽観的、
(どんな状態でも だいたいハッピーでいられるようにできているおめでたい人の様です）
とにかく 身近な家族が 元気で 楽しそうにしていてくれるのが一番の安心ですね。
でも 彼女 今カナダの大きな問題となっている パイプライン拡張ストライキに積極的に参加して、先日は 夜を徹してのストライキに参加、(寒いし 取り締まりで逮捕でもされたら、、、）こちらの警官は がっしりとして 近づいてくるだけで威嚇されそう、車などに向かってこられると ちょっと緊張します。以前のストライキの話などでも少しでもラインをはみ出ると 連れてゆかれる、とか 夜になりデモの人数が減り メディアが 消えたころに 積極的に逮捕にかかるとか、、いろいろきかされてきましたし、、、
そして 今回は プロテスターの食糧などの支援のための 募金に積極的にかかわってかなり自分でも払ったりしているようだし、、、、一般的な考え方しかできない私にとっては(どこまで参加するのか少々心配），マイナリテイーの人人の立場を 支え 見返りを求めずによく働いているし、、欠点もいろいろあるけれど、えらい、がんばってね。そしてその努力が報われるように(などと考えるところが母親の自己愛）
カナダのアルバータ州で採れる natural gas(天然ガス) アメリカに輸出していた
このオイルサンドを 新たに建設するパイプラインで ヴァンクーヴァ―の港に輸送
すればアジアの各地にも輸出でき大幅な経済力の増加が期待できるし多くの雇用も可能、としているいっぽう、
このパイプライン建設は カナダでも特に珍しい自然形態や 昔から住んでいる先住民の 貴重な生活資源を脅かし、タンカー輸送による温室効果ガス排出量の増加原因ともなるなどの原因で
アルバータ、BC州のみならずカナダ全ての州の先住民の首長が ひとつになって
このパイプラインの反対を唱え、更に主に若い人々の自然破壊への抗議、と共に大きな動きとなり ついにカナダの東部の鉄道もとまり、このパイプラインへの抗議は 更なる 先住民への過去から現在への延長としての 白人による植民地支配からくる偏見、迫害へのプロテストともなっているようです。
カナダはモザイク国家などと 宣伝されてはいても どの国にもあるように 偏見や不平等は 色々な面で見られるし、先住民への不当な取り扱いは多く、特に先住民をタ―ケットとした女性の行方不明、殺人などは白人女性と比べると16倍、 1996年まで存在していた レジデンシャルスクールでは 子どもはすべて 親から引き離して寄宿舎生活をさせたのみならず 生徒への迫害 性的暴力など 徐々にあかるみにされています。 余りに不当に扱われ、精神を病んでドラッグ常習者や アルコール中毒も多いし、貧困も多い、当然 その多くに接している警察などは 恐れられる存在となる。
こういった長い過去への 謝罪として トル―ドー首相は 大量虐殺という表現を 公に受け入れることも認めるほど、、であるにもかかわらず 今回の パイプライン建設となれば この首長たちの期待を裏切った形として受け取られ 大きなプロテストへと
ひろがっています。
この パイプライン建設は 選挙で選ばれたチーフたちの承認は取れている、というのが 政府の側の理由、それに対して 代々の首長のがわでは 歴史ある彼らの土地に関することは 選挙結果のチーフには決める権利がない、と宣言、 実際のところほぼ この代々のチーフのほうが 先住民に尊敬され 一目おかれているようにみえます。しかしながら 彼らの中でも 中には 未だ プロテストに 参加することを決めていない首長もあるし 規模が大きく、土地の広大なカナダでの 今回の動きは まとまった一つの動きとなるのも難しい様にみえます。 カナダの全人口の ４．９％のかれら、ですが 広い土地を所有している いにしえからの居住者は 徐々に 彼らの奪われた権利を取り戻し、不当な扱いへの謝罪を要求するために立ちあがっているように見えます。
カナダの先住民、、日本から来た当時の Mosshavenにとっては 何か遠い存在におもえたし、彼らの文化、慣習などにもなじめそうになかったけれど、、、
最近はふと思います。 自分も この広大なカナダでは (白人から見れば）異文化 堂々とした体格の彼らから見れば見劣りがするし、例えば 誰も知り合いがなくて 何かのミスで 運悪く 尊大(でない人もいますが)な警官に疑われたりして 弁護士も雇えなかったら、、、まったく
先住民と同じ立場かもしれませんよね。 娘も あるいは 先住民の方たちの歴史を学びながら 自分のルーツに照らし合わせていたのかも、、
現在のイケメン首相、カナダでも過去最大の問題の解決を突き付けられています。
彼が 首相になった一つの条件、\この先住民への謝罪と償い、そして 主に彼らのぞくする 自然の土地の破壊を守ることなどをを約束してきたことに反して このパイプラインを継続しつつある現在 この大きなストライキからくる多大な損益等等、そして 大きな解雇を 以前から予定していた企業が このストライキをいい理由にして実行するらしい、など 様々な情報が錯綜しているようです。
などと はなしがつきず、、
ランチがながびいて、、、これからいつものルートで買い物をしてたら 又 夜なかに帰宅、今日はちょっと寒いし、帰りに道が凍ったりしたら
ドライブしたくない(帰り後半はいつもMosshaven が交代）足も痛いし、、
で、早めにかえることにして 正解。
2，3分で到着のバスは たまたま2階建て、それも 普通の観光バスよりはるかに高い。
子どもに帰って、、真ん前に座って いい景色を眺めて、、
フェリーでもゆったり、
日本食品は買えなかったけれど ナナイモのアジアン スーパーに寄ったら
茄子 白菜、青梗菜、お豆腐、いずれも新鮮 キューピーマヨネーズがセール、マヨネーズ党のドンが、3っつも買おうとしていましたよ。 全く 我が家のわんちゃんと同じ、、、、目が離せません。、、、というわけで 国家を揺るがすように大きいストライキの問題から 我が家の小さなトピックで 閉じる本日のブログ。
