mosshaven2018-02-27



このところ ちょっと静かな 彼の プロジェクト、


でも 先日 国外の大きな化学用品の会社から サンプルの要請がありました。 カナダ レッドシーダーから抽出された ヒノキチオールと 材料の おが屑、


はりきって 箱詰めをしていた彼、
でも こういう生もの(?)を 国外に送るのは なかなかむずかしいことが判明、で、以前 プロジェクト関連で 知り合った大学の研究室(国の内外で 原材料などの送付知識は深いし、経験もある)から送っていただくことに、考えつくところは、さすが、、私だったら、、、一人で悩んでしまうところ、



ヒノキチオールの成分を含む樹木は 青森ヒバと ほぼこのBC州海岸沿いのレッドシーダーのみ、BC州は ことし このレッドシーダーに関して特別に力を入れて 取り組む方針、ポートアルバーニ市の協力やバックアップも得ているのに 肝心の投資がまだ未定、農薬のかわりに
自然から作られた殺虫剤などをはじめとする殺菌効果、抗菌作用があり 防腐剤の役割として化粧品にも使用され、 肺結核の治療や育毛効果もあり、最近の日本では 多くの分野が興味を示し要請も増えているようです。 



こんなに優れた抽出成分があるにもかかわらず、 
レッドシーダーの原産地であるにもかかわらず、
そして カナダ地元では 徐々に情報がひろがりつつも、


この未知の事業スタートに賭けてみようという企業との出会いがない、ということなのです。  困難な理由の一つ、この国の(レッドシーダーを含む)森林の多くを所有する原住民の文化は 白人と異なり、又過去の虐げられた事実から 一般的なビジネスの常識では進まないことが多いのです。  


彼等の文化、一昔前の日本(といってもMosshavenの言う一昔は 昭和の初期、それも片田舎?)⁾に似ているところがなきにしも、、、たとえば 隣近所に親戚が住んでいて しょっちゅう行き来したり、孫とおばあちゃんが一緒に出掛けたり(よくスーパーで見かけます)


白人の家庭では 独立心を学ばせ、アジアでは 家族への思いやりや責任感を重んじたり、そして 白人の間では 取り決めは はっきりと 方向を定め 一つ一つクリヤーしてゆくのに対して、原住民は (書面でも話し合いでも)答えを出さないことが多い(日本人の間では思いやりというかお互いを傷つけたくない、はっきりと言える勇気がない、などの理由が考えられるけれど、、彼等の場合はどうなのでしょうか?)勿論 教育を受けた知識人や活動家も最近は かなり増えています。 




アメリカで 黒人への差別感がみられるのと 同様、まだまだ この地では原住民への偏見がみられることがあるし、ポートアルバーニでは 多くの原住民が住んでいるのに(たとえば) 彼等の自殺、傷害事件などはいっさい報道されません。  


ポートアルバーニは いくつかのバンド(原住民の民族区分け)があり それぞれのオフィスがあって 代々受け継がれてきたチーフと 選挙で選ばれたチーフの2者の存在があり、彼等は その土地の内外から尊敬と注目を得て パワーもあり、彼等と近づきたい白人も多いのです。


ドンは 数人の知り合いのチーフがいるのですが、、、、その一人、82歳にはとてもみえない彼氏、頭の先からつま先までぴしっと決めた清潔感、毎週ダンスに出かけ 女性にも大人気、大きな家を 自分ひとりで維持 、今もフィッシングやスモークはかなりの腕前、おまけにバンドでも一目置かれている人物、なのに、、、初めてのパーテイーなどに顔を出すといやな顔をされる、話をしてくれない、ここに座るな、と言われたことがある、と聞いたときは 驚きましたね。この時代に? 


なんとなく 東洋人だから あまり相手にしたくない、程度の(偏見?)を感じたことは(昔)あるけれど、でもよく考えれば 日本で 外国人と英語で話さなければいけない、と思うと 敬遠してしまう、片言しか通じないから 深い付き合いはできない、と思ってしまうこと、と似たようなものかもしれないのです。、、と そんな軽い物であるわけがない。  まず 偏見は 視的世界でのできごと、それから情報、教育方針、、、でも、2,3歳の子供には偏見がない、ということは?


あら、ヒノキチオールの話からずいぶん話題がそれました。