ハッチ(孵化場)に 行こう、
それほど 興味は、、
まだ見に行ったことがないだろう、絶対行かなくっちゃ、
そういうあなたは? ウン、40年ぐらい前に行った。
ということは 急に思いついただけね、 でも こんなときは
必ず実行に移る 私たち(彼)
車で 林を 20分ぐらい、で 到着した 小さな サインを曲がると
後ろに 2、3台ついてくる、 え?こんなところに?
山あいの小さなポンドに 係りの人も 一人いるか居ないか、ぐらいの
想像をしていた Mosshaven、
まがりきったところは 広い駐車場、かなりの人出に びっくり、
突然 ですが たまご、
ここで 観光気分が ぷっつり 切れて、
(いくらを喜んで食べているくせに)残酷、、、
ガラスのケースには 大きな サーモンが 泳ぎ回っているが
その姿は 夏の いきいきとした 美しく光るサーモンとは うってかわって
鈍い黒一色、で 既に 自然の元へと 解体寸前のような 不気味ささえを感じさせる
こちらは、と
そして その 最後の様子が見える このビデオにいたっては、、
せめて 機械でも使って一瞬に(といっても 鮭にすれば おなじこと)
ここまでおよぎつくのに 既に充分 叩きのめされた経過を経ている彼ら、
海をはるかにこえ、 急流を登るのに何度も 失敗、そのたびに しぶきにたたかれ、
岩に打ちあたり、そして浅瀬では 腹を 石にうちつけ、水のないところを跳ね回り、
そして ヤットここまで生き残った彼らの 最後がこのありさま、
ここまで 生き残れなかった 鮭も 矢張り同じ運命、卵を産み付けるためだけに
生き残り、苦しみながら、、死んでゆく 生涯、
海を越え、川や急流をさかのぼり(左の方角から)やっと 泳ぎ着いて
ひっそりとした このクリークで たゆたう 鮭の群れ、
このハッチが出来る前は 更に 上流に上流にと 昇って行く彼ら、
いま少し このゆったりと深い湖で 一息入れて ワームアップのつもりか
森閑とした森の水辺に 跳ね返って渦ができる。
卵が孵化した後 あちらこちらと 泳ぎまわれるように 水場がいくつかある、
この冷たい外気の中で 素手で 一日中 魚と格闘、臭いも なかなか取れないだろうし、
決して愉しい仕事ではない、が そのおかげで より多くの魚が 卵を無駄にせず
来年は また 無数の魚たちが 海へと放たれる。