mosshaven2011-07-17

[ポートアルバーニ] 原住民の儀式




カナダの原住民には いろいろな種族があり、
それぞれが属する 居留地に 彼らの多くが今も住んでいる。


ヴァンクーバーのような都市にも勿論 居留地はあるが(広くても)人口は少なく
一般の住宅地に住んでいる原住民、或いは 白人などと結婚している人たちも多い。


ポートアルバーニは ヴァンクーバー島にある ほかの土地と同様、原住民が多く、
4種類の部族、居留地があり、たぶん この町の人口の30%ぐらいと思われる。


年に一度 島の各所から それぞれの彼らの船で 一堂に集まり、おもな港へ
寄航する。  そして 船の半分の人数は マウンテイーと 呼ばれる 伝統の
ユニフォームをまとった 警察官が乗り込んで お互いが敬意を表しながら
チームアップを組んで 港から港へと漕いで行く。


大分前から始まった 原住民と白人との合流のセレモニー、


何の宣伝もしていないのに 川のほとりにはいつしか 人が、、、



でも 圧倒的に 原住民の数が多い。  
今夜は 遠くから これらのボートで来た 人々は 船着場近くの 公園の
テントにとまり、夕暮れ時には 沢山のご馳走が振舞われ、すべての原住民たちが
参加、お料理や いろいろな準備で いそがしかったらしいが
この日を愉しみに待っていたに違いない。


彼らは カナダのいろいろな土地で(古い種族は)何千年も前から住んでいた。
ボートをこぎながら 歌とも祈りともつかない 語り継がれた魂の響きを耳にすると
なんとも 悠久の大昔をほうふつとさせるような 物悲しいというかおおらかに
大自然に沿って 行き続けた かれらの 歴史を見るような気がする。



遠くからやってきた 待ち人を歓迎するのは 婦女子、
原子炉はもちろん わずか150年前までは 何の文明と出会うこともなく
自然のまっただなかで 生き続けた 何千年、


きっと 何百年も 或いは何千年も こんな形で ほかの部族を迎えて
いたのかしら?と 思わせるような 素朴なセレモニー、