Drift Wood

mosshaven2010-07-18



流木、
流されるままに漂って
小さな旅を終え、岸辺にたどりつき 
じっと化石化するまで 身をおく 樹木




水に洗われ 色を失い、香りも肌触りも無と化し、
重量感さえも失せ
音もなく岸辺に置かれた
それらの流木は 存在感もうつろ、な筈なのに



一木一木が なんとも面白く あるものはひょうきんに
あるものは 一抹のわびしさ、あるいは 暖かな表情を
もって 独特の風情とともに、夫々の樹木の生涯を
浜辺に 横たわせている このバンクーバー島





そんな流木を さがしにでかけて、、
まずは 自然にお詳しいこの方のお家へ寄って




おとずれるたびに 何かしら 木で作ったアートが 増えている 



いっしょに 近くの パークスビルの海辺に、


4年半こちらにすんでいる間、何回このハイウエーを通ったことか、
でも このすぐ真下に こんなに流木が あることに気がつきもしなかった。


海べよりは むしろ 森に囲まれている湖の浜辺のほうが 
さまざまな形の流木がみられる。

最近は 流木を探しているのは ガーデナーだけではない。 
業者なども増えているらしく 人通りの多い浜辺で 大きな(カナダには
とてつもなく巨大なのがある)流木をもちだすのも 簡単ではないし、


なんともいえない 芸術的流木などは 車の入り込まないやぶや石ころを
超えたビーチ、とか 自然アートも こんなかたちで 人から守られているかのよう、


それに 単なるビーチでも 国の指定している公園であったり、個人の所有地で
あったり、それぞれの許可のいるところもある。



昔は 山の中で 盆栽向けの木だとか 珍しいワイルドフラワー、など 採っても
蘇生させる自信さえあれば 植物自体に 何の うしろめたい思いもなかったが
今は 自然愛護の時代、人口も増え、愛好家もふえ 生存のための規制が
多くなっている。
 

サーカイサーモンも そのひとつ、昔は 肉食が多く、魚はあまり食べている人も
少なかったらしいが 昔から食べている Native をふくめ、今は おひょうとともに
バーベキューなどで楽しむ人が増えている。
でも このまま(食べる人が)増え続けると サーカイの品種は絶滅、とさえ
いわれていたのに、、ここポートアルバーニでは 今年は 去年よりさらに 大量の 
サーカイが 海から 長い入り江を通り、最後は スプロート レークで 産卵(なので 
湖でつることは禁止されている)


その数の多さに まず捕獲権利のある Nativeは(この数週間で)8万匹までという
制限、しかも まだまだあがってくるらしく その制限数もさらに引き伸ばされそう、
もっとも この捕獲済みの鮭は 売買禁止、Native には 政府からの 多くの援助や
予算があるが それは公共の費用に多く使われたり トップの少数の人々をさらに富ませたり、
で ほとんどの人が暮らしはあまり楽ではない。  
特に 8万匹も捕獲して売ることを禁止されたら 彼らの(あてにしていた)収入源が立たれ、
鮭も無駄死に(?)(私たちも PAに住んでいる楽しみが減る)



例年 同じ場所に陣取り、氷つけにした鮭を車に積んで 橋の袂で 売っている、のに
いつも この話題が持ち上がる。  禁止されても売っている彼ら、警察だって
逮捕(?)しようにも おばあちゃんやら 子連れの 女性までひっぱって、、
一日だけ、 警察からのお達しがあったらしく、いつもの場所には 大きなサインを
かかげて 人種偏見だ、とか 私たちの生活を破壊するな、とか われわれを馬鹿にするな、
などと 大騒ぎ、でも 通る人は笑うだけ、彼らもあまり本気ではない。


翌日はまたいつもと同じ、、鮭のセール。 
もちろん これらの魚が 安くさばかれれば、 業者が捕獲した魚が売れない、
あるいは地元のスーパーが(高い値段では)売れない、などといろいろと問題も出てくる。


自然は大して変わっていないのに  住んでいる人間が増えて、生活が変わって、
自然が 人間に左右される時代となったが、
それでも 偉大なる自然は とても人間の手に負えるものではない。


ところで、、、今日の主題は サーモン、とすべきだったかしら、、、