パラリンピック

mosshaven2010-03-25



今頃 こんなことを書いても
誰も読んでくれない、


何となく書くチャンスを逃してしまって
でもちょっとだけ ふれておきたい。


スポーツ好きのおとなりさんが パラリンピック
ホッケーはすごいぞ、 今 開会式だけどその後に試合だから、
と電話を入れていただかなかったら みのがすところ、




テレビ中継は かなりの金額だから スポンサーがみつかる
ぎりぎりまで予定がわからず テレビ欄にももちろん乗っていない。
ホッケー(以外のスポーツでも)の日は テレビの前に座っている
お隣さん、だから テレビ欄より確実。


パラリンピック、中継を見たのは 初めてかもしれない。
何しろ 長野オリンピックだって見なかった私。
でも スポーツのほうは ちょっちょっと言う感じで
開会式のほうが むしろ みてみたい。


パラリンピックといえば カナダがほこれる このお二人、
Terry Fox と Rick Hunsen。  


Terry は テイーンエイジャー
で 癌に侵され、片足を失いながら 癌と闘い、且つ癌の研究基金
集めとして カナダ横断を試みる。  彼の出身地は 以前私達が
住んでいた Coquitlam, カナダに来てまもなくの頃なので 今も
鮮明に残っている、あのギブスの片足で 暑さや寒さの中を 
限りなくつづく 一直線の カナダ ハイウェイを走る姿を
テレビで見かけた時は胸が詰まりそう、誰でも あの姿を見て 
心からがんばれ、と願わない人はいなかった。
それなのに 後わずかで完走、というところで ついに 病に倒れて
若いその命が消えてしまった。 彼のこと、彼の両親の
ことなど思うと 他人の私でさえ 悲しくてたまらなかったことを
思い出す。



でも Terry がいなくなっても 彼の残した物は大きく、毎年
Terry Run は引き継がれ その参加人数も増え、カナダ以外でも
開催されている。


彼が亡くなってから 数年後 Terry と一緒にスポーツをしていた
Rick Hunsen が 事故で 下半身不随、となり 今度は 車椅子で 
友人 Terry の意志を引き継ぐ。  Rick は 世界各国を
車椅子で 駆け抜ける。  ちょうど 私たちが住んでいた土地へも
彼が Run をすることになり、もちろん 私も 応援に出かけたが
目の前に差し迫るような 急坂、満身の力をこめて いすで昇って行く
彼の後姿は 今思い出しても 胸が熱くなる、以上に 生半可な
情熱などでは とても成し遂げることは出来ないことを見せられた。



目がくらみそうな真夏の太陽、こごえそうな北風の吹きすさぶ日、
或いは陰鬱な雨、冷たい霙交じりの日々、最後まで 走り続ける
ことの つらさ、忍耐、彼の あの世界一すばらしい笑みを
見ていると それとは全く逆のいやなこと、つらいことが
やまほどあるのだろうな、という思いがする。
彼がテレビに出ていると聞けば どんなに忙しくても 手を休めて
見ていたい私、こんな普通の凡人でさえ 心を温め高揚させてくれる
ような彼、どれほどの障害者に希望や夢を与えてくれたのか、
でも ヴィデオが長すぎたのか ブログに載せられず、残念、、


彼のすばらしい性格に加え、知的な面、堂々としたスピーチ、
そして 見た目のよさ などが 全て幸いしたこともあるが
彼の 成し遂げたことは あまりにも大きい。  おそらく
パラリンピックなどにも 彼の影響が多かったのでは、と想像できる。


会場には かなりの観客がつめかけていて 冬季史上最多44カ国
500人の参加、そして 最後に トーチをささげて出場の
(あまりスポーツに関係なさそうな)中高年カップルは
Terry のご両親、(彼らは 今も 息子、Terry の こころざしを
継いで 各地でご活躍)こんな演出もすばらしい。


わずか 4,50年前の日本を思うと こんなに多くの方が
スポーツを楽しめる時代になっている、それでも 障害者全ての方に
余裕があるわけではないと思うが、 パラリンピックをみて
勇気付けられているに違いない。
などと 長々書いてきたわりには いざ肝心の スポーツのことになると
書くことが、、、


明日から ヴァンクーバー、ブログ春休み、というほど熱心では、、