秋祭り

mosshaven2009-09-21



子供の頃 夏休みに田舎に行くと
祖父母の家に泊まり、いとこや近くの子供たちと
一日中 遊びまわる。


お昼は たいてい 祖母が作ってくれたおそうめん、
ちょっと遠く(に子供の頃は思えた)の川まで みんなで
水浴びにいったり、 或いは 叔母がひいてくれる荷車にのって
山の畑まで行き、取れたばかりのスイカを 小川にひたして
割ってもらったり、祖母の実家(なんと古い話し)には 沢山
鶏がいたし、

花火をみに、大きな(子供の頃は)川の土手に大人達についていって
ござを川べりに敷いて見上げたり、



そして お盆になれば 夜 みんなでちょうちんに火をともし、
長い道のり(こどもにとっては)を隣村のお寺までお墓参りに行ったり、
小さな頃の楽しい思い出は (一番古い思い出にもかかわらず)鮮明に
(今は何でもすぐに忘れがちなのに)そして懐かしく思い出せる。
 

そして最後に お祭り、 母の兄弟は 筆のたつ人が多く、お盆の
(水に流す)灯篭の絵文字など 頼まれてみな書いていたらしい
(残念ながら どんなのを書いたのか こういうことは 覚えていない)
近くの神社へ 睡蓮の葉に(お赤飯?)包んだご飯を 朝早くから
そなえたり、大人たちは いつもとはちがったいそがしさ。 
そして 夕方になると 盆踊り、大きなお兄さんやお姉さんが
浴衣姿で 遅くまで 明るいちょうちんの元で踊っていたのを
覚えている。  このころの 優しかった祖母、どころか その子供である
私の親でさえも 今はいない。  遠い遠い昔のこと。



でも この PA の 秋祭り、ところ変われど、時代変われど
(内容も変わってはいるが)小さな子供たちにとっては 私の
小さかった頃と同じように サーモン祭りや花火、そして 
ファールフェアー、と 最後の夏休みの日々を楽しんで、
大人になってから どこか遠くの土地で この夏の日々を思い出したり
している人もあるかもしれない。

主人が 行ってみよう、と言い出したとき もう毎年見ているし、
特に興味のあるものもないし、、、と思いながら
歩いていたせいか 途中の家にある変わった剪定の ロード(石楠花)
を見ているほうが ずっと楽しい、などと思いつつ、、、


入り口に着いたら びっくり、
なんなの この行列は?
ファールフェアーに入るためにこんなに人が並んでいるなんて、、、



と信じられない思いで並んでいたら、この日は オープニングで
入場無料、なるほど 私だって知っていたら やはりこの日に、

おまけに シニヤの方は 並ばずに、こちらからどうぞ、、、
(ちょっと恥ずかしい 初体験)



この日は 子供の 乗り物も半額、ということで
本当にここはPA?という信じられないような混雑。

食欲をそそるものは 何もないけれど ただで入れていただいたし
何か食べていくことに、、、そういえば知り合いが 中華スナックを
手伝っていたから、あそこで、、、

こんばんわ、と声をかけたら、とたんに ”ア!手伝って! 急に
忙しくなって”ということで インスタントキャベツ切り、しただけで
こちらも無料でスナックをいただくことに、



こちらにずらっとならぶ 鶏、ウサギ、豚、ヤギ、牛、、、などは 全て
子供が世話をして育てた品評会、色々な観点から審査され、順位が
決まる。  PA のどこでこんなに飼っているのかと思うほどの数、
でも そういえば 町からちょっと離れたところには 小さな数多くの
ファームがある。

こどもが 一日も休まず 愛情をもって育てる姿を想像すると
とてもほほえましいどころか、(私にはできないこと)今の時代に
こんなに いきもののために 一生懸命 働いている子供たちがいる、
と 嬉しくなってしまった Mosshaven.