Nature Walk

mosshaven2009-03-09




この土地で自慢できるもの、
のひとつが 山林。


町のはずれ、あるいは 山間のクリークぞいに Trail,と
赤やピンクの小さな テープに記されている。


そこは皆 Nature Walk の スタート地点。


このヴァンクーバー島の中には Westcoast Trai と呼ばれる 海に沿った
(といっても 険しい谷川や難関な岩場もあるらしい)有名な
ハイキングのコースがいくつかあり、何ヶ月も前に 予約しておかなければ
歩けない。  一日 ほぼ 30人ぐらいずつしか 出発できない。
そして 出発から到着まで 同じコースをたどる。  


知人の取ったコースは およそ1週間かけて歩くコースで 途中たった1箇所しか
休憩所が無いので それまでは 食料品や水等は勿論 電話もかけられないので
キャンプ用品も持参。



あまり こんなこととは関係なかった私の人生。  せっかく すばらしい自然に
恵まれた国に住んでいながら、、、それに もう私の体力では とても、、、



でも この歳で こんな山林の土地に住むことになったからには 気軽に楽しめる
このへんの Trail を歩いてみたい。


と常々 思いながらも いつも 足は 歩きやすい川沿いの土手道に向かってしまう。

このところ 暖かくなってきたせいか この川土手も 人が多い(といってもこの程度)


そして 今日は 又ぶり返したような 寒さ、でかけたくない、と渋る私に
じや 今日は Trail でもいってみよう、と言う彼の声につられて出てみたら 急に
日が差し始めて 歩くのには絶好の日和。


人に聞いていた 新しいTrail、(昔からあった小道を 新たに Trail とし、
迷わぬように 赤いテープが所々に)



楽しみにしていたら こんな荒れ寂れた感じの 小道。  おまけに太陽もさえぎる
暗くて寒そうな 林、もう少しで やっぱり Bank(川土手)の
ほうが、と 移り気な私、でも 前からいってみたいといっていたのだから
後には引けない。



ぐんぐん後ろもかえりみず 走り回るナナのりーシを持っている 主人、
滑って転ぶのでは、とはらはら。  



こんな 20センチぐらいの 苔の生えた丸太を歩くに及んでは まず 彼を
わたらせ、それから 私が りーシの先をそちらに投げる、と Good Idea を
提案したのに(急速にバランスが取れにくくなってきつつある) 無謀な彼は 
もったまま どうにか渡ってしまい 身一つの私のほうが どうしてわたろうと
たちすくんでしまい(苔が滑りそう)、彼がのばしてくれた枝先につかまって 
やっとわたる(彼よりずっと 身が軽いと思っていたのに、、、)



かなりの急斜面や 雨露にぬれた岩場もわたったり、、
しているうちに 体はぽかぽか 



苔のきれいな丘にみとれたり、しきつめられた
杉や松の針葉を踏みしめていくうちに 無音の森林に自分が一体化していく
ような気持ちを覚える。



私達にしては めずらしく2時間あまり歩き続け もうそろそろ引き返さねば、と
思ったら とつぜん 視界がひろがり 水が見えてくる。 もっとも 主人は
子供の頃良く歩き回ったらしく(そんな話ははじめて聞いた) どの辺を歩いて
いるかは わかっていたらしい。


Arbutus とういう ちょっとかわった この うす茶色の太くて高い木々の
あいまから 入り江がひろがり、美しい風景。  



ちょうど柔らかな日差し、
たゆたう水の色、足元の小道は まだ雑草も生えていず自然に踏みしだかれて
先にのびている。  



珈琲でも持参していたら ゆうっくりしたい ところだが、、、



帰り道は この先にある 製材所をこえて ながい ながい セメント坂をのぼり、
やっと(無事に) 車にたどり着く。 



気持ちのいい Trail Walk も やはり
帰り道は 日の暮れも近く 同じ道をたどるよりは Short Way をとってしまった。



それでも 充分 楽しめたハイキング。  家から 車で Trail の入り口まで
たった 5−6分で こんな Natural Walk ができるのはなんとも身軽でいい。