誰も来ない冬

mosshaven2008-02-29



この 冬の時期 山荘を訪れる人は
めったにない。


でも お天気さえ良ければ 寒くても
することはいくらでもある。



雪ノ下でつぶれていた 羊歯が 今は 又 いきおいよく
その 4,50センチの 葉を伸ばしている。
森の奥の方は 自然のままなので 1メートル余りのが一杯。


私は こんもりとして 根元が隠れているのはちょっと苦手。
中に なにか いるのではないかと 怖くて、、
山荘の周りに生えているのは 皆切っていく。 
風通しもよくなり すっきりとして一安心。  まあ 春が
終わる頃には 一段と大きく そしてつやつやとした葉が
一面に生えそろうのだけれど でも この森は 杉と
羊歯と苔の森なのだから 自然を愛し尊重して行かなくては。


山荘まわりだけで 20株ぐらいはありそう。 一株に
3−40枚ぐらい。  まとめて おおきな(ぼろ)かごにいれ
そこらじゅうに落ちている湿った小枝とともに 何度でも
水辺まで運ぶ。 ここにまとめて いつか たきび。



ついでに 水辺に流されてきた無数のごろごろ石も まとめて
石置き場(?)にはこぶ。  大昔の囚人のしごとみたい、って
思われる方も、、でも しーんとした水辺で もくもくとする
こんな作業 私は 嫌いではない。 


ふとみあげると 大樹に きれいな 紅葉のつたがまだ
びっしりと。
隣の 陽のさしていないつたは 緑一色。
自然の力は いろいろなものを見せてくれる。


2−3時間も こんなことを続けていると 腰がーーー
そろそろ テイータイム、
キッチンから お茶とクッキーを運び パテイオの端の
テーブルにおき、さて(こんな山小屋なのに)又くつを
はいて 水辺にいる彼のところに持っていこうと外を回って
(此の間 1−2分)きたら、

あれ ナナ、いつの間にこんなところでむしゃむしゃと。
パテイオを私がのぞいたときは ナナは 5メートル以上の
りーシにつながれ 水辺にいたはず。  呼んでも
いないのに、
まあ、彼に お茶が入ったぐらいは 言ったかしら?
でも 私が お盆を持っているのは見えなかったはずなのに、、

走る音もしなかったのに、きっと 忍者のごとく、脱兎のごとく
3段とびで パテイオ到着、いつもの事ながら その俊敏さ
には あっけにとられるというか いつも最後は 
笑ってしまう。 
想像もしていなかったナナがとつぜん目の前に 音もなく
現れて きょとんとしているなんて ちょっと 
おまぬけMosshaven。


自然の森の動物は 片時も油断していないのだから、
見習って!