Fall Fair

mosshaven2007-09-22


文字通り 秋祭り、だが たいこや
盆踊りは登場しない。


ここ ポートアルバー二は 森林に囲まれた林業の町。
なんといっても 木材を中心とした催し(ログ ショー)が多い。


まずは 斧で 足場を切り、3段目は 切り落とす。
私なら 一番目の足がかりに立っただけでぐらぐら。  私は参考に
ならない?  主人だって同じようなもの。


カナダの女性を甘く見たら大間違い。  男性がすると ごっつい 
ランバージャック(きこり)


でも 女性だと さわやかなスポーツに
見えてくるなんていったら フェミニストに 
[]にらまれる?


最後の 人気とり 水上丸太の乗り比べ(というのかどうか)
日本の木場などでもあったような気がする。  スリルとスピードで
みなの関心を集める。 


スキルのある人を見ていると 動きがこまやかで
優雅にさえ見えてくる。
  


隣の大きな体育館風の建物では センスがいいのか悪いのか 
わからないようなキルト(左側)、刺繍、クラフト、それから 花や
野菜などの展示。  


これぐらいなら 私も 来年は挑戦、、、と 
えらく見くびられた展示会。



こちらは パスと思っていたのに 動物好きの主人のリクエストで
人気者 の ネッドという名前の ブル(雄牛)をご紹介。


そして こちらは 立派な角が自慢の これも ブル。  
ネッドは 毎年 金賞をとっているが 我らが山荘の近くの牧場主が 
この2頭とも 趣味で飼っている。  ネッドは B.C.州で一番大きい、
ということは 或いは カナダでも 1−2番?(私もずいぶん
アルバー二 贔屓になったものだ) 



そして おなじみ 後楽園風 各種乗り物、の前で見た 
若者ファッション。赤いショーツの上からでている パンツが 
ずいぶん下、、だけど、  どうやって歩くの?


さて、 ログショーの 水上丸太のりを みな 熱心に見ているうち、
司会者の声で みなの視線は ちょっと左へ動く。


この司会者 おそらく 70代半ば。  この日は かっと照りつける真夏。
私は 日なたには 10分と立っていられないというのに 一日立ちっぱなしで
毎年の司会とはいえ、順番から名前から 殆ど頭に入っているというから
ポートアルバー二は 女性だけではない。  シニヤも Watch Out(あまく
見るなというより この英語のほうが ぴったり、と思うのは 私の日本語も
なまってきた証拠)


この高い ポールに 自分のベルトを引っ掛け、靴とのみのようなもので
あがっていくのも 恐ろしいが 降りてくるときのスピード、とても
人間業とは思えない。 最後の丸太乗りに みんなの眼が釘付けになっている
そのあいだに いつのまにか その高いポールに 誰かがのぼりだしている。


彼は 余興として キャンベル リヴァーからわざわざやってきた。  
半ばまで登って めんどくさくなったとか、ガールフレンドに振られたとか
言いながらビールを飲みだし、缶を放り出し、ベルト、靴、帽子、それに
ナップザックまでどんどん投げ出してしまう。


やっと それでもポールの頂点までたどり着き、何のかのといいながら、
そのてっぺんにかじりついて 直径30センチぐらいの ポールの上に
座り込んでしまった。  高所恐怖症の私は 一刻も早くやめてほしい、
早く降りればいいのに 、とはらはら。


さらに 狂った(としか思えぬ)彼は その上に立ち上がり あろうことか
逆立ちまで。
風は吹いてくるし、、いやだこんなもの見たくない、、、


さらにぶつぶつ言っていた 彼は ふらふらと動きだし、キャーという悲鳴(私だか 彼だか皆だか もうわからない)、、、
とともにポールをすべって 足が宙に、、


ところが 次の瞬間 彼は ぶらん,と宙に。  頭の良い人なら(というか
よく見るショーらしいのだが私は初めてだったので まんまと)
彼には ケーブルがまきつけてあって そのケーブルは ポールと 地上に
つないであり ゆるゆると 彼は ななめにおりてくる。。。。。。。
(馬鹿な私だけれど でも一応 このケーブルには 気がついていて何なの?
とぐらいは思っていた)

タイミングのよい こんなところで  ビッグ アクシデントが!!  


なんと つないであった 高い 25メートルの大木が 根こそぎ 突然 
めりめりと大音響とともに倒れてしまったのだ。  まさに 私のまん前で
ものの2分とかからずに 気がついたら 目の前には 大きくて腐った(と思われる)
根っこが どーんと横たわってその姿をさらしている。


丸太のりのゲームなど 最早 誰も 見てはいない。 すべてが そこで 
いっとき シーン。  が まもなく やおら みな席を立ち がやがや
樹やクラウンの様子をみる。  救急車も 到着。  


あの樹が こちらにたおれたら 何十人のけが人、死人も、、、 
樹の倒れた向こう側には 幸い 建物もなく人もいなかった。
降りてきたクラウンは すこしおなかをうったらしいが こちらも
運良く ちょうど降りきったところらしかった。


こんな 大アクシデントが 目の前で 一瞬のうちに おきて 
みな何がなし きつねにつままれたよう。
人間の運命ってふしぎなもの。  ここにいた人々は 私同様
こんな風に 今までも ほんのちょっとしたことで運がよくここまで
生きてきたということになる。(普段はそれにも気づかない)